もう一つのキュー
私たちはもうコマンド、とか号令という言葉を動物に対する用語として使いません。
それではいろんな不具合が出てくるからです。
ドアの前に立ったら自動的に犬がオスワリをする。こんな時「コマンドは出していないのに」となって、なんて賢いんだって犬をほめちぎる。確かにコマンドは出ていません。コマンドは号令。号令はヒトが出す指示の言葉です。命令でもあります。ドアの前に人が立った時、だれも犬に命令はしていないのに犬が座ります。
ところがこれ、犬側の目線で考えればコマンドだろうがお約束の環境による刺激だろうが、きっかけは何でもよいわけで、とにかくある特定の条件でオスワリをするとほめられる、おやつをもらえるとなれば犬はそれを学習するという単純な話なわけです。
こんな時、コマンドという言葉を使っていると混乱しやすいから、犬(動物)が行動を起こすすべてのきっかけを総称して「キュー」というように定義づけているわけです。
キューという言葉で考えるようになると、犬(動物全般)との関係がぐっとすっきりします。
きっかけ、行動、結果の3つの箱を使いやすくなります。
で、いろいろなトレーニングをして来ると、そのキューの数がどんどん増えて行きます。
生徒さんには是非リストアップするよう勧めています。
ヒトと犬、双方にとってキューの意味が正しく理解されているなら、それはもはや「共通言語」です。
共通言語が増えれば会話が可能になります。
さて、
皆さんは犬に行動してもらうためのキューをいくつ持っていますか?
この質問から始まる私の新しいセミナーがあります。
多い人は200近いでしょう。少ない人でも3~40個はあると思います。
つまり犬からすればヒトからのキューをそれだけ学んでいるのです。
そこでタイトルの「もう一つのキュー」。
これはヒトからのキューではなく、「犬からのキュー」を意味しています。

犬がヒトに行動してもらうためのキュー、あなたはいくつ理解していますか?
犬だってヒトに行動してもらいたいときがあります。でも数えてみるとそれは意外なほど少ないはずです。
そして明確な共通言語になっていないケースが多いです。
・外に出たい
・水が飲みたい
・おやつが欲しい
・トイレ行きたい
・遊んでほしい
・ボール投げて
・撫でて
・離れて
こういった犬の希望を犬からのキューとしてきちんと理解していること、フェアトレーニングにはとても大切です。
それなのにヒトからのキューを教えるプログラムは山ほどありますが、犬にヒトに使うキューを教えるプログラムはほとんどありません。フェアトレーニングを標榜する私としてはさびしい限り。
そんな中でもっとも有名な犬からのキューはトレーニングベルかもしれません。

昔からある製品で、外に出たいときに犬が鳴らすベルです。
トレーニングというとついヒトからのキューで犬に行動させる事ばかり考えてしまいますが、これはヒトに行動させるための犬からのキューを教えるプログラムです。
3つの箱で考えればどう教えて行けばいいかわかりますね。
犬からの要望ってそんなに多くないから、それら全てにこういったキューを作ってみてはどうでしょう?
鈴だけではなく、ヒトが不快にならない音を出すベルなんていかが?

こうして考えてみると、私たちはとても長い事、犬たちにキューを与えていなかったことに気が付きます。
以前は「犬は黙って人の言う事を聞け」という時代が続いていたし、その後は「よく観察して犬のサインを読め」という流れになっています。D.I.N.G.O.でもシグナルを読むことを推奨しています。
これらはいわゆる「犬語」として取り扱われていました。
ところが、その結果、犬はヒトに通じやすい共通言語を探って、いくつかの手段を身につけてしまいます。
それが「ほえる」「ひっぱる」「とびつく」「かむ」です。
「犬の言葉、観察しましょう」もいいんだけど、大事なんだけど、だけどコンパニオンアニマルには、それが何語でもかまわないからお互いの間の共通言語をきちんと作ればいいじゃないですか。
突然外国の方がホームステイに来た。そんなときあなたはその人をひたすら観察するのでしょうか?
ああ、この人もじもじしてきたからトイレかもなぁ。とか私の飲むビールを見てのどをごっくんさせてるからビール飲みたいのかもなぁとか。
それより最低限の共通言語を教えてあげればいいのではないですか?
「といれ」とか「びーる」とか(笑)
犬からの(猫からの、鳥からの、ウサギからの)キューをちゃんと作ってあげましょう。お互いずっと暮らしやすくなります。
それではいろんな不具合が出てくるからです。
ドアの前に立ったら自動的に犬がオスワリをする。こんな時「コマンドは出していないのに」となって、なんて賢いんだって犬をほめちぎる。確かにコマンドは出ていません。コマンドは号令。号令はヒトが出す指示の言葉です。命令でもあります。ドアの前に人が立った時、だれも犬に命令はしていないのに犬が座ります。
ところがこれ、犬側の目線で考えればコマンドだろうがお約束の環境による刺激だろうが、きっかけは何でもよいわけで、とにかくある特定の条件でオスワリをするとほめられる、おやつをもらえるとなれば犬はそれを学習するという単純な話なわけです。
こんな時、コマンドという言葉を使っていると混乱しやすいから、犬(動物)が行動を起こすすべてのきっかけを総称して「キュー」というように定義づけているわけです。
キューという言葉で考えるようになると、犬(動物全般)との関係がぐっとすっきりします。
きっかけ、行動、結果の3つの箱を使いやすくなります。
で、いろいろなトレーニングをして来ると、そのキューの数がどんどん増えて行きます。
生徒さんには是非リストアップするよう勧めています。
ヒトと犬、双方にとってキューの意味が正しく理解されているなら、それはもはや「共通言語」です。
共通言語が増えれば会話が可能になります。
さて、
皆さんは犬に行動してもらうためのキューをいくつ持っていますか?
この質問から始まる私の新しいセミナーがあります。
多い人は200近いでしょう。少ない人でも3~40個はあると思います。
つまり犬からすればヒトからのキューをそれだけ学んでいるのです。
そこでタイトルの「もう一つのキュー」。
これはヒトからのキューではなく、「犬からのキュー」を意味しています。

犬がヒトに行動してもらうためのキュー、あなたはいくつ理解していますか?
犬だってヒトに行動してもらいたいときがあります。でも数えてみるとそれは意外なほど少ないはずです。
そして明確な共通言語になっていないケースが多いです。
・外に出たい
・水が飲みたい
・おやつが欲しい
・トイレ行きたい
・遊んでほしい
・ボール投げて
・撫でて
・離れて
こういった犬の希望を犬からのキューとしてきちんと理解していること、フェアトレーニングにはとても大切です。
それなのにヒトからのキューを教えるプログラムは山ほどありますが、犬にヒトに使うキューを教えるプログラムはほとんどありません。フェアトレーニングを標榜する私としてはさびしい限り。
そんな中でもっとも有名な犬からのキューはトレーニングベルかもしれません。

昔からある製品で、外に出たいときに犬が鳴らすベルです。
トレーニングというとついヒトからのキューで犬に行動させる事ばかり考えてしまいますが、これはヒトに行動させるための犬からのキューを教えるプログラムです。
3つの箱で考えればどう教えて行けばいいかわかりますね。
犬からの要望ってそんなに多くないから、それら全てにこういったキューを作ってみてはどうでしょう?
鈴だけではなく、ヒトが不快にならない音を出すベルなんていかが?

こうして考えてみると、私たちはとても長い事、犬たちにキューを与えていなかったことに気が付きます。
以前は「犬は黙って人の言う事を聞け」という時代が続いていたし、その後は「よく観察して犬のサインを読め」という流れになっています。D.I.N.G.O.でもシグナルを読むことを推奨しています。
これらはいわゆる「犬語」として取り扱われていました。
ところが、その結果、犬はヒトに通じやすい共通言語を探って、いくつかの手段を身につけてしまいます。
それが「ほえる」「ひっぱる」「とびつく」「かむ」です。
「犬の言葉、観察しましょう」もいいんだけど、大事なんだけど、だけどコンパニオンアニマルには、それが何語でもかまわないからお互いの間の共通言語をきちんと作ればいいじゃないですか。
突然外国の方がホームステイに来た。そんなときあなたはその人をひたすら観察するのでしょうか?
ああ、この人もじもじしてきたからトイレかもなぁ。とか私の飲むビールを見てのどをごっくんさせてるからビール飲みたいのかもなぁとか。
それより最低限の共通言語を教えてあげればいいのではないですか?
「といれ」とか「びーる」とか(笑)
犬からの(猫からの、鳥からの、ウサギからの)キューをちゃんと作ってあげましょう。お互いずっと暮らしやすくなります。