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これからは

もうすぐ3ヶ月になるルフトは、今のところとても良い感じに育ってくれていると思います。やはりそもそもの資質が良い子な気がします。
食事は朝晩がDr.B'sという生食のイアン・ビリングハースト博士が製造販売している冷凍食で、それ以外はすべてご褒美として使っているドライフード、ワイソングです。私の知識の中ではベストな組み合わせです。
生食にすることで食糞も激減しました。たぶんこのまま消えると思います。


さて、近頃はクリッカーも本格的に使えるようになって、ちょっとずつ好ましい行動を強化しています。今日から左側のヒールポジションをお散歩中にクリックし始めました。
それと近所にある階段を使って、上り下りの練習、特に下りに慣れさせています。
ついでに将来アジリティをやることに備えて、両後ろ足は階段の最後に残したまま両前足が地面についている状態(2オン2オフといいます)をクリッカーで強化し始めました。


これはアジリティのコンタクト障害で、飛び越えてはいけない下り坂の最後の部分をきっちり踏み込む練習になると同時に、普段の生活でも階段を何段も飛び越える危険を避ける練習になります。最近のアジリティはかなり科学的になっており、最低でも6ヶ月くらいはこういった基礎をしっかり積んでからでないとコースを回らせなくなっています。
ジャンプや速いスピードでのウィーブ(スラローム)などは骨格がしっかりする1才位まではさせない方がよいので、パピーのうちは基礎造りに徹底することができます。


キュー(行動の指示)で解っているのはまだオスワリだけです。お手とお代わりが20%位覚え始めました。
あと、してはいけないことにはノーリウォードマーカー(ご褒美のでなくなる印)として「チッ」と音を立てるようにしていますが、かなり学習してくれています。それによって入ってはいけないキッチンにも私が見ている限り自発的に入らなくなりました。噛んではいけないものを噛もうとしたときにも「チッ」は有効ですが、これらは普段好ましい行動にご褒美を与えているから成り立つ合図です。


それからお散歩の時間を徐々に増やしています。散歩中に遭遇する様々な出来事、たとえば自転車やバイクがそばを通る、いろいろな人がすれ違う。そんなときに相手に関心を示していたら、だまっておやつをあげています。これは古典的な条件付けで、まだ遭遇するほとんどの物事が好きでも嫌いでもないうちに、それらを受け入れられるようにすることが目的です。
今の時期は何でも普通に見ているので、しばしば人は「うちの子は平気なんだ」と思いがちですが、好きとか嫌い、あるいは怖いと判断するのはこれからオトナになるに連れてですから、ニュートラルな気持ちの今の時期に、ルフトが関心を持ったすべての事柄に対して、それを平然と受け止めている状況に良いこと(おやつ)を与えるわけです。将来への保険のようなものですね。


オトナの犬たちとのつきあい方は、慎重に感情をコントロールしているためだいぶ上手になってきました。カーミングシグナルもうまくなってきました。
具体的には興奮しすぎる前に一度呼び戻し、クールダウンしてからまた遊ばせてあげるという風にしていますが、そうしないとパピーのうちは自己制御ができないので、感情が高ぶりすぎ、それが習慣になると犬を見たら大興奮となってしまうからです。子供の水泳でよく唇が紫になる前に親が呼び戻すのと同じですね。(笑)
同様にルフトに接する方々にも、できるだけ落ち着いた出会いをしていただきながら、だっこまでしてもらうよう、お願いしています。穏やかに人を受け入れられる練習です。


そろそろフセとマテも教えようと思っています。マテは永遠のテーマですが、こういったトレーニングで一番大事なのは失敗を経験させないことなので、ちっちゃな成功を積み重ねるカタチで無理せず教えていきたいと思います。


ちなみにオイデは70%位覚えたでしょうか。こちらも失敗(オイデを連発したり、呼んでも来ないことに妥協したり)しないよう、気を付けています。
クリッカートレーニングではノーズタッチやマーク(指定した板に両前足を乗せるというタレント犬の行動)をやっていて、だいぶ良い感じになっています。


私もずっと勉強を続けてきて、ようやく犬に不要なストレスをかけず、楽しくいろいろなルールや行動を覚えてもらう術(すべ)を、ほんの少し掴めた気がします。だからルフトと居ることが楽しくて仕方がありません。行動を観察し気持ちを探るのも、学習の過程を見るのも、やんちゃな行動を見るのも楽しくて仕方ありません。
孫とつき合うおじいさんの心境ですね。

無粋な再会

ようやくルフトと再会しました。
そしてついトレーニングをしてしまいました。久々の再会なのにジャンルも「子育ての科学」・・・
私は無粋なやつです。


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まず、梯子の上を歩く練習。
最初は特に後ろ足が段にぶつかりますが、徐々に上手にぶつからずに歩けるようになります。こうして後ろ足の感覚を身につけさせるわけです。


さらに・・・


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後ろ足になにやら緑のものが。


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女性が髪の毛を止めるゴムの輪です。
短時間後ろ足にこういうものを付けると、何となくそこを意識するようになります。長時間では慣れてしまうので、短時間にとどめるのがポイントですが、これも後ろ足の感覚を育てるのに役立ちます。


大切な時期の10日間を別々に過ごしてしまったので、ちょっと焦りが出たのかも。
でも思った通り、友人宅ではたっぷりの愛情を注いでくださったようです。
一回り体も心も大きくなって帰ってきました。
この時期のホームステイは、将来に備えてとっても有意義だったと思います。飼い主が居なくては生きていけないような犬にならず、どこにいても誰とでも仲良くやっていける犬に育てることが、ノイ以来私の中では大きなテーマになっているからです。


災害時や、私に何かがあったとき、私と離ればなれになっても、それでも愛犬には余生を幸せに過ごしてもらいたい。そんな願いを込めて、これからも社会化を続けていきたいと思います。


とにもかくにも、とっても嬉しい再会でした。

要求吠え

このところ、ルフトは明らかな要求吠えをします。吠え方もだんだん板についてきて(?)しっかりした声になりました。(涙)
どうしたものかと、少し考えてみましたが、そもそも乳児期を終えた幼児期の「要求」にはどんなことがあるのでしょう。


まず「ご飯をよこせ」。捕食本能がベースの要求ですね。
これは直すのが簡単です。なぜなら、要求された時にはあげなければいいだけだからです。そのかわり静かに座っていたらご飯やおやつをあげるようにします。


次が「そばに居て」。危機回避本能がベースの要求で、報酬を与えるのが厄介な要求です。
不安という動機によって呼び戻し(犬が人を)をしているわけですから、吠えたら無視をしたり、どこかにいなくなると不安感はますます増大します。つまり吠える動機が高まっていくわけです。
かといって素直に要求に従っていると、吠えることが有効な手段としてどんどん強化されていきます。


こんな時、通常「口止め料」的なおやつを与えて黙らせるのですが、求めているのが安心感なので、おやつを食べ終わったら当然また吠えてしまいます。それをごまかすため、食べ終わるのに時間のかかる(犬用の)ガム類や、コングとかリスを使うわけですが、なかなか不安はぬぐい去れません。
つまり危機回避本能がベースの「そばに居て」という要求に、そばに行かずに応えるのはとても難しいことになります。


ではどうすればよいのか・・・。
本来トレーニングの原則は「失敗を経験させない」こと。したがって要求吠えが出る前に対処するべきだし、不安を感じさせないためのトレーニングをあらかじめするべきなのでしょう。そうはいっても吠えてしまったら・・・・


キーワードは、ルフトは現在成長段階にあり、何でも試しているということ。そして今はどんどん学習している時期であるということ。


そこで通常の(成犬の)セオリーとは反しますが、吠えたらすぐに注意をし(「静かに」と言う)、ちょっとだけ間をおいてかまってあげるのがベストだと考えました。
そもそもこの時期はまだまだ管理者のそばにいたい年頃ですから、極力付き添ってあげたいと思います。とはいってもべたべたしたスキンシップを犬が望んでいるわけでもなく、見守ってあげながら、その中で自由にさせることが大事な時期なんだと思います。
独立心は今後に養われていくべきものなんでしょうね。

経験と学習


将来愛犬と何がしたいのか・・・。
良くある質問ですが、私はルフトと楽しく暮らしたいだけで具体的に何がしたいというのはありません。
でも、というかだからこそ今の時期にはいろいろな経験をさせ、時が来たらルフトに合った楽しみを見いだしていければと思います。


そこで、


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アジリティのトンネルを楽しくくぐらせたり、


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普通は怖がる網の上で遊ばせたりするのです。
ちなみにどんな事をするのにも重要なポイントは、後ろ足の感覚を育てることにあります。
ほっておけば犬たちの後ろ足感覚は結構曖昧で、しっかり意識することはありません。そこで、歩きにくい網の上や、横に寝かせた梯子を通らせたり、無造作にばらまかれた角材の上を歩かせたりしながら、徐々に自分で上手な後ろ足の使い方をマスターしていってもらうわけです。
後ろ足の感覚が育つと、アジリティのハードルなどを跳ぶときに引っかけにくくなったり、バックや前足を軸に後ろ足を動かして回転することがしやすくなり、訓練競技会での脚側停座(ヒールポジション)やフリースタイルでの複雑な動きもぐっとしやすくなります。


こういったメリットに加えて、どんな状況にも対応できる自信を犬に持たせることができます。
自信って結構大切で、他犬と余裕を持って会えるか、知らない場所に行くことがストレスになりにくいか、などに関わってきます。人間も同じですね。

続・知育玩具

知育玩具で一番有名なのはバスターキューブという商品だと思います。大きなサイコロのようなカタチで、一面だけ穴があいており、良い角度で転がると、そこから中に入れたおやつが出てくる商品です。
ところがこれには難点があります。それは転がるときの音がうるさいことです。特にフローリングでは大騒ぎになります。
でも知育玩具はいろいろな意味で大切なので、今回は頂き物や、お借りしたものをいくつかご紹介します。


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これはDogSmartという商品で、穴のあいた木のカップが9個はめ込まれた円盤状になっています。この中のいくつかに(あるいは一つに)おやつを入れておき、それを鼻で探させるものです。競技会の「臭気選別」につながる練習にもなりますね。
残念ながらまだルフトは片端からカップをかじるだけなので、もう少しおとなになってから使いたい頂き物です。


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これはSpin-a-Treatという商品で、犬のオモチャコレクターからお借りしたもの。


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赤い回転する板の下に9つくらいのお皿があってそこにおやつを入れ、円盤を見えない位置に回しておきます。最初はどうすれば解らなかったルフトも、じきに回転させることを覚え、器用におやつを取り出せるようになりました。
何でも噛み壊すだけではなく、回したり頃がしたり、いろいろな発想を引き出し柔軟な頭脳を育てるのにぴったり。


たとえばふたをはずしたペットボトルでも知育玩具になります。安全のため外のラベルをはがし、中にフードを数粒入れて犬に渡せばしばらく熱中してくれると思います。大型の成犬だとすぐに破壊できますので、おとなしい犬やパピー用ですね。それでも目を離さず破壊される前に取り上げる必要がありますが、どうせ捨てるものなので、その前に遊ばせてあげればリユースの資源活用になります。知恵を使ってボトルの口から出せるようになれば最高です。




ツメ切り

パピーのツメは鋭く尖っていて痛いですね。じゃれ合っているだけでみみず腫れができます。でもこの時期のとっくみあいは大事なおとなになるための練習ですから、親兄弟と離して連れてきたパピーの練習相手には私がならなければなりません。勝ったり、わざと負けたり、オモチャのひっぱりっこでも素手での格闘でも、互角な勝負をしてあげています。
ルフトは小犬の仕草の中に時々おっかないうなり声を混ぜたりしていますが、これで不良になるわけではなく、むしろ健全なおとなになっていくプロセスなので、私も同じようにうなって見せたりします。要所要所でちゃんと私が勝ち、すぐにまた遊んであげることでルールも覚えていってもらっています。
でもやっぱりツメは痛い。そこでツメ切りとなるのですが、ツメ切りは怖さを知らない49日までの体験から始まり、最初はそばに置いておくだけ、それからちょっとツメに当てるだけ、そばで音を立てる、一本だけ先端を切る・・・。という風に段階的に受け入れさせておくと将来とっても楽ができます。小犬のそばで自分のツメ切りをするのも音に慣らす意味ではいいですね。
もちろん4本の足、肉級は時々いじりまわして、どこをさわっても平気にしておくことが大事です。毎回、「ツメ切りの出現=おやつ」という意識を植え付けておけば、将来ちょっと深爪をして血が出てしまってもリカバリーしやすくなります。


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まずツメ切りの存在そのものに慣らします。


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そして最初は1本だけ切るところから、日にちをかけて全部切れるように慣らしていきます。
ちなみにツメ切りには「クイックストップ」という犬用の止血剤が必須アイテムです。普通は出血させてしまってもこれ一発で血を止めることができます。それと大事なのはあわてないこと。失敗を犬に悟られないこと。でないと犬が不安がります。(人間のお医者さんも同じかな?)

知育玩具

留守番用オモチャではコングが有名ですが、最近人気なのはプレミア社のBusy Budy通称「リス」です。
こちらの方が丈夫で、飛び跳ね方がより不規則で、ちょっと甘い匂いがして、そして何よりも開口部にフラップがついているので、普通のドライフードを入れても、ちょっとずつしかこぼれ出ないことで、長い時間犬が夢中になってくれやすいからです。


ルフトも最初は出し方が解らず、中にフードが残っていてもすぐにあきらめてしまっていたのですが、2~3日前から転がし方を編み出したようで、全部出せるようになり、そしてなかなかあきらめなくなりました。


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じょうずに縦に転がす技を見つけたのですが、こういったことも捕食本能をベースとした狩りのようなものですから、どんどん頭を使ってくれるわけです。
知育玩具という言葉はまだ犬の世界ではポピュラーではありませんが、食事はフードボウルからという固定観念を捨てて、こういった方法で食事をさせれば、知的好奇心を満たしてあげることができて食後に穏やかな休息を取ってくれる確率が高まりますね。
あとよくやるのは、部屋中にフードをばらまくこと。そうすると鼻を使い目を使い、頭を使って食事をしてくれます。汚らしいとか拾い癖がついてしまうという不安があると思いますが、「それは大丈夫」と言いたい科学的な根拠もあるんです。

睡眠学習


どうしても仲良くしてもらいたい犬同士、あるいは猫などの異種動物と無理矢理(?)仲良くさせる方法があります。


そもそも動物が一番リラックスしているのは寝ている時。そこでみんな寝てしまってから、そぉ~っと一緒にしてしまう荒技です。気がついたら一緒に寝ていた状態で、それまでに何も問題が起きていないという既成事実を作ってしまうわけです。


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仲間のラブ2頭と一緒に寝ていますが、本来ラブたちはまだまだルフトに心を開いていません。「やっかいなパピー」と疎ましがっているからです。ティーンエージャーを過ぎた犬たちにとって小犬と遊ぶのはしんどいですから。
そこで寝ている間に同居させてしまいました。みんなはっきり目が覚めるとバラバラになるので、その前にルフトを取り出します。(笑)


結構うまくいきますが、本当に仲の悪い犬同士を無理矢理くっつけるのは危険だと思います。


良い子はまねをしないようにしてください。(笑)

恐怖反応


49日前後といわれているクリティカルピリオド、つまり物事に恐怖を感じにくい時期の終わりを迎え、ルフトはこの数日、徐々に新しいものに対する警戒心が強くなってきました。


今も「たわし」に恐怖反応を見せていたので、大好きなおもちゃを上に載せてみました。幸い好奇心は強いので、怖いと感じてもあきらめることはせず、近寄っては遠ざかりながら次第に慣れていきました。


こんな時に無理は禁物。強引に近づけたりはせず放っておきましたが、やがてアタックを開始し、そして飽きていくと思います。


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たかが「たわし」ですが、クリティカルピリオドを過ぎた子犬が用心深くなっていくのを見るのは興味津津なだけではなく、それまでの経験がやはりとても大事だなということを再確認させてくれました。

クリッカーはいつから使えるか

ルフトが離乳した直後から、クリッカーをちょっとずつ試しています。
クリッカートレーニングは捕食本能に基づいた古典的な条件付けを基本としているので、理論的には捕食動物すべてに通用するものです。したがって犬の場合でも生まれてから死ぬまで有効なはずですが、実際に7週齢前後のパピーに試すのは私も初めてでした。


チャージングと呼ばれる「カチッ」の後にご褒美、という条件付けをドライフードの食事を与えるときに一粒ずつ行いました。さてルフトは「カチッ」イコールご褒美という関連性を学習したでしょうか。


結論からいうと見事に覚えました。
「カチッ」というとハッとしてフードを探すようになりました。チャージングができたのです。反応はまだまだダルな感じですが、着実に考えている様子が見えます。


チャージングが完了したらクリックスティックを使って、ターゲットトレーニングをしてみます。スティックの先端に鼻を付けることをゴールに設定します。

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ボールとの関連性は理解していて、とりあえず飛びかかっているところ。
この場合はクリックしません。


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そして嬉しそうに噛みついているところ。
こうなる場合は噛みつく前に早め早めにクリックしていきます。


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そしてついにうまく鼻を付けられるようになりました。
鼻を付けたらクリック&ご褒美を繰り返し、この行動を定着させます。


反応時間は時々スローなものの、ルフトは着実に鼻を付ける行動を学習していきました。小犬の学習とは恐ろしいものです。
実用的にはこれでターゲットのボールを追いかける行動を利用して、様々な応用が可能です。イルカに空中ジャンプを教えるのと同じ原理です。


でも私の本当のねらいは別にあります。
この数日、ルフトの好奇心はとどまることを知らず、私は脳を育てるための新しい刺激を探すのに苦労してきました。
観察していて思うのは、小犬もこの時期は必死で新しい刺激を求めているということです。
一見無駄に思える遊びは体を作るための運動であり、狩りの練習であり、反射神経を鍛える練習なのでしょう。そして身体が運動と食料を求めるように、脳を鍛え、育てるために、小犬は刺激を必要としているのだと思います。
一般的に小犬を迎えた場合、これまではワクチンの問題と、トイレの失敗をおそれるあまり、7週齢前後だと屋外はもちろん、部屋の中でさえあまり自由にはさせませんでした。他犬や他人と会わせることも控えるようアドバイスされていたと思います。
ところが小犬はものすごく脳味噌の刺激を必要としています。そこで新しい刺激を与えられない場合、様々なものを破壊してみたり、飼い主への執拗な要求を甘噛みや飛びつき、要求吠えなどで行っていたわけです。「もっと知りたい!」「もっと勉強したい!」という状況です。ひどい場合無意味な同じ行動を繰り返すようになります。
あらゆる臭いをかがせること、いろいろな足裏感覚や段差などの足場、温度、湿度を体験させること、様々な音を聞かせて様々なものを見せる。他犬や他人に会わせる、風、水などにふれさせる・・・・etc
科学者の研究から、徐々にそういったことの重要性が語られ始めました。これは単なる「社会化」ではなく、脳を育てる成長過程そのものだからです。
そこでクリッカーの登場です。クリッカーは本来100%犬の自発性に任せたトレーニングの道具ですから、ものすごく犬が考えます。頭から煙が出そうなくらいです。実際脳細胞は筋肉細胞の7倍カロリーを消費するそうですから、それに伴い発熱もしますね。知恵熱とか・・・。
そこで私が考えたのは、幼い小犬に短時間のクリッカートレーニングをすることは、直接的に脳細胞を育てるのではないかということです。これは変形した狩りのカタチです。どうすれば獲物が得られるかは、動物がみんな真剣に考えることだから、そのために自ら体を鍛え、反射神経を磨き、そして頭を育てるわけですものね。オモチャや小犬同士で遊ぶのも同じですね。


クリッカートレーニングを少しするだけで、ルフトはその刺激に満足し、いらいらが減少するようです。寝る前にすれば熟睡間違えなし。英才教育をしたいわけではなく、こうすることでストレスのない成長期を過ごさせてあげられればなぁと思っています。

プロフィール

のいぱぱ

Author:のいぱぱ
やっぱりサモエドが大好きです。
抜け毛がものすごくても、頑固でマイペースでも・・・。
運命の出会いで一緒に暮らすことになったルフトと、最新の科学的な理論をバックボーンに信頼関係を楽しく築いて行きたいと思います。

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