クリッカーの進化
クリッカー熱はとどまることを知らず、といっても主にデザインと機能向上のチューニングがテーマになっています。
左のやつは単にカラーリングをしただけですが、裏面は滑り止め塗装をしています。
これだけでもMyオリジナルな雰囲気が出ますね。
右側のは裏からパテ盛りをした後に表面をどんどん削り落としていき、スリム化してあります。
スリム化には二つの効果があって、一つは握りやすくなること、そしてもう一つがボタンのストロークを短縮できるので、押し始めから音が出るまでの時間を短縮できることです。
ボタンも小型化してボタンホールはそれに合わせて小さくしています。
カラーリングは70'の車のイメージ。ストラップを通すところも金属で作り替えています。
工作が楽しくて仕方ありませんが、ちゃんと使い方も練習しなければですね。(汗)
今度クリッカーの使い方、ハウツーDVDを制作することになりました。本よりわかりやすく楽しいものになると良いなと思っています。
スクープ!新クリックスティック
私の考案したクリックスティックは日本よりむしろ海外で評判なのですが、かねてよりジェントルリーダーなどでおなじみの米国プレミア社からこれを製造販売したいとリクエストされていました。
私にとってもとても嬉しいことですので、デザイン案など、製品化に向けての詰めをしていましたが、取り説やパッケージなどもデザインが上がり、いよいよ発売間近になってきました。
今回の製品もテリーさんのシグネチャーシリーズとして、取り説を書いていただいています。
ステンレスのロッドなどはこだわりを踏襲してもらい、でもコストは下げる方向で開発されてきましたので、日本での価格も少し下がるものと期待されます。
残念ながら先端のターゲットは交換できないのですが、サンプルを試した限りではなかなか使いやすくなっていると思います。
もちろんターゲットの交換できる従来製品も上級モデルとして存続させますが、プレミア製の新作も普及してくれると良いなぁと思います。
そして考案者としての私の名前も今度のモデルから表記されるようになりました。
販売時期は未定ですが、そして残念ながら当面は日本語版(取り説)はないのですが、わかりやすい使い方マニュアルを日本側で独自に用意したいと思っています。
夢は国際的なクリッカー職人!? ますます自己満足の改造熱に拍車がかかりそうです。
クリッカー2題
クリッカー熱はとどまることを知らず・・・・。
ミニマムなクリッカーを作りたくて、直径3.5cmほどのものを作ってみました。
でも音が小さすぎてだめかも。
今度中の板バネをもう少し大きく作り替えてみようと思います。
そしてライト付きカスタムのクリックスティックもさらにカスタマイズしました。
木目調にして金箔をあしらってみました。こちらはちょっと良い感じです。
ところで、クリッカーの早押しになぜこだわるのか、ブログで説明していなかったかも知れません。
実はクリッカーってその構造上、押したときと離したときの2回音がするのですが、シビアなトレーニングをしていると、これが人間の数倍反射神経が鋭い犬にはタイミングを誤らせる原因になりかねないという考えから、早押しの必然性が生まれたんです。
条件付けによって「最初の音がブリッジだよ」と伝えることは可能ですが、やはりその後に余分な音がするのは、記憶のメカニズムで最初に来る【感覚記憶】には雑音になりかねないという懸念があるのです。
そう考えてからシャープな音を追求していますが、やはりそれに慣れた犬たちの学習は早まっている気がしますので、無駄ではないと思っています。
最近クラスに来るみなさんのクリッカー音がとても短くなっていて嬉しい限りです。
クリッカーフリーク
ちかごろ、仲間の間ではちょっとしたクリッカーブームを迎えています。
マニアな私としては嬉しいかぎりです。
ブームには大きく分けて2つの方向性があります。
一つはより新しい理論をベースとした高度なクリッカートレーニングの探求。
そしてもう一つはそれに伴う、より機能性を高めたクリッカーの改造。
特に二つ目のクリッカー改造に関して、今回はご紹介します。
クリッカー改造マニアにも二つのジャンルがあります。
一つはより短い音を出すための機能の追求。
そしてもう一つは人間の方の意欲を高めるデザインのカスタマイズ。
仲間の情熱はとどまることを知らず増速しています。
YMさんのiCLICKも使いやすそうです。ストロークも短縮済みで、ボタンの前後をスロープにし、早撃ちが出来ます。最近さらに進化した模様。
そして早撃ち機能優先で通常のボックスタイプを改造しているソルモンさん。ボックスタイプでも短い音を達成しています。
一度しか音が聞こえない「スエカワ押し」を編み出した、居合いの達人でもある「ウルトラシロの父さん」愛用のクイッククリック。ノンスリップ加工に蒔絵デザインがステキ。
・・・そこで、やはり元祖クリッカー改造マニアの私としては、ここらで一発強力なものを作らねばならぬと、光り物好きなMIさんのために、高機能でしかもゴージャスな作品を作りました。
ベースはKPのiCLICKですが、ボタンを変え、さらにボタンのストロークを最小にとどめ、押したとたんに音が出る素早いレスポンスを達成しました。それに伴い親指を載せる部分を裏からパテ盛りし、コーンケーブ状に削って、ノーマルより3mmほどスリム化してあります。
金色に光っている部分は装飾ですが・・・・
特に裏面に注目してください。純金箔を張り、ダイヤモンド(大きい方はジルコン)とパールなどで装飾を施しています。(!)
ダイヤモンドの装飾はKKさんがオリジナルです。(写真が無くて残念)シルバーのボディに大きなダイヤが光っているクリッカーを見たときにはカルチャーショックでした。おそらく世界で一番高価なクリッカー・・・。
装飾は機能には影響がありませんが、人間のモチベーションには大いに影響を与えるようです。
私個人はもっともっと機能に突っ走りたいですが、クリッカーのムーブメントが楽しくて仕方がありません。
ちなみに私が以前作ったパロディ系クリッカーはこちら。
光のブリッジ
クリッカーは私の大きな研究テーマで、使い方もそうですが道具そのものもいろいろ試作しています。
クリック音と同時にLEDライトが光るクリッカーはそんな中でも定番となっています。
何に使うかというと、代表的なのは耳の聞こえない犬に対してですが、健常な犬でも光のブリッジを教えておくと音を出さないクリッカートレーニングが可能になります。
最近のLEDは強力なため、直接犬の目に向けなくても周囲が一瞬明るくなることで、クリック音同様行動をマークすることができます。ブリッジは音でなくても良いわけですね。おそらく耳も目も不自由な犬なら、体への刺激を信号として使えば同様の効果を期待できるでしょう。
これまではボックスタイプのクリッカーに仕込んでいましたが、小型のi-Clickに入れてみたら、残念ながらバッテリー部分だけはみ出してしまいました。薄型の電池を使えば全部収まるかもしれませんが、結構使いやすいです。
さらに私が考案したクリックスティック(クリッカーとターゲットスティックが一体になったもの)にもLEDを仕込んでみました。
こちらは空間に余裕があるため、電池も中に納めることが出来ました。クリアなターゲットボールを使うことでボール全体が光り、とてもきれいです。
耳の不自由な犬を飼っていて、なんとかクリッカートレーニングをしたいという方はメールを下さい。出来るだけお力になりたいと思います。