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ケン来日中!

ケン・マッコートが来日しています。
横浜JOKERさんでのセミナーと東京でのセミナーが終わりました。
彼もまた進化し続ける男、来日のたびに最新の科学的情報を持ってきてくれます。

かなりマニアックなので、初めての方には理解するまでに少し時間がかかるかもしれませんが、犬にまつわる「なぜ?」にとことん答えを求める姿勢にはとても共感できます。

今日は特にシナプスのトランスミッターとレセプターをめぐるかなりマニアックな話が最後にありました。
セレトニンで満たされているシナプスにアドレナリン、エンドルフィン、そしてドーパミンが流れ込むお話。
モーターパターンの特定の部分を選択強化していく際に起こりがちな甲状腺のトラブルとその影響など、グレーだった部分にどんどんスポットライトが当てられます。

これはケンの奥様が獣医師であり、ウルフパークの創設者としても有名なエリック・クリングハマー博士の教え子であったことから、現在でもなお継続的な勉強の場があり、そこで得られる情報を吸収しているからです。

エリック・クリングハマーといえば、私たちの敬愛するレイモンド・コピンジャー博士とも親交が深く、その世界では最も有名なノーベル賞受賞者のコンラッド・ロレンツ博士とも親交のあった方です。
光栄なことに、私たちは初めてウルフパークを訪れた際にご自宅に招かれ、そこで芳名帳に署名をさせていただいたのですが、その芳名帳の前の方のページにはかのコンラッド・ロレンツ博士の署名がありました。
「今自分は歴史の中にいる」そんな畏怖の念を抱いたことを今でもよく覚えています。

ウルフパークはいろいろな意味で私たちの勉強にはメッカのようなところです。そしてそのウルフパークで唯一、外部の人間でオオカミのトレーニングをすることを認められているのもケン・マッコートなのです。

これからキャンプや関西でのセミナーがあります。
移動はハードですが、元気なケンと旅をできるのは楽しみでもあります。
そしてもちろん、少しでも多くの情報を参加される方々と一緒に吸収したいです。
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内的報酬を操れるのが達人

リウォードベースドモチベーショナルトレーニング、つまり報酬をもとにした動機付けによるトレーニング法では、その成否に「報酬」が極めて重要なカギを握っています。

いわゆる「ごほうび」です。

ごほうび論で本が書けるほど、奥が深く重要なのですが、なかでも人間が提供できる「外的報酬」に対して、犬が自ら得る「内的報酬」は目に見えるものでもなく、極めて扱いが難しい「ごほうび」と言えるでしょう。

人が気軽に出したり引っ込めたりもできない「内的報酬」ですが、その実態はヘロインの6倍も7倍も強力であるといわれている脳内麻薬物質です。

こういった内的報酬がなぜ出るのか、いつ出るのか、どのくらい出るのか・・・、それを知らなければモチベーショナルトレーニングはすぐに壁にぶち当たってしまうでしょう。
どんなにおいしい食べ物でも脳内麻薬には勝てないからです。

内的報酬は主にモーターパターンとよばれる「いわゆる本能に根ざした行動」に対して出るものだと思います。
ですから目的を持って繁殖された犬たちは、ある特定の行動に対してこの内的報酬が多めに出るということになります。

動くものを追いかける犬種、すぐに吠える犬種、良く咬みつく犬種・・・。
誰に命令されたのでもなく、それをすることで誰かから外的報酬を得られるわけでもないのに(困った)行動を繰り返す犬・・・。

そこには生命のメカニズムとして内的報酬が出ているのです。

内的報酬に支えられたモーターパターンは叱っても止められません。それがその犬にとっては生きていく行為に他ならないからです。
チーズもレバーもなかなか太刀打ちできません。
優先順序が違うのです。

ではどうすればいいのでしょう?
といっても私に思いつくのは、

1.犬の資源を100%管理する
2.内的報酬を外的報酬にすり替えるプログラムを実行する

この2点しかありません。

犬の資源を管理する、というのはケン・マッコートが良い飼い主の条件として端的に表したフレーズですが、これだけでも理解するのに結構な時間がかかるほど奥の深い事柄です。人道的な、束縛ではなく解放のための管理・・・・。真剣に考えないと答えが見つかりません。

そしてそれを具体的に活かしたトレーニングというと、ますます頭を使わなければなりません。
資源の管理は「許可」と「解放」をしっかり行うことがMustです。

そして内的報酬を外的報酬にすり替えるプログラム、これはリスクもあるのでブログでは書ききれませんが、ヒントとなるエピソードをご紹介します。
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アメリカの行動学者のお話です。
彼の自宅は閑静な住宅街にあり、前庭にはおおきなゴミ箱がいくつか置かれていました。
ある朝早く、アイスホッケーの練習に行く子供たちがホッケーのスティックでゴミ箱をガンガンたたきながら通り過ぎていきました。

そしてその行動は日課になり、毎朝毎朝ガンガン・・・。

学者はうるさくて寝ていることができません。
でもここで注意したら子どもたちはますますエキサイトしてたたくのをやめないだろうと、一計を案じました。

数日経った朝、待ち受けていた学者が子供たちに話しかけました。
「毎朝ありがとう。ちょうど起きなければいけない時間になかなか起きられなかったので、みんなの立てる音がとてもありがたかったんだ。お礼にこれからは毎朝ゴミ箱をたたいてくれたらみんなに1ドルずつあげよう。」「その代わりきっちり6時に鳴らして欲しいんだ。よろしく頼んだよ。」

子どもたちはいたずらでしていたのに、おこずかいもくれるとわかって大喜び。毎日正確に6時になるとゴミ箱をたたくようになりました。

しばらくしてそろそろよかろうと、学者が再び子供たちを集め話しかけます。
「これまでありがとう。もう6時に起きる必要がなくなったので明日からはお小遣いは出せないんだ。」
もうおこずかいをもらえないとわかった子供たちはちょっとがっかりし、以後ゴミ箱をたたくことをやめてしまいました。
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end

ペットショップとのコラボレーション

札幌&青森でイベントをしてきました。

札幌ではTenTenさんという大手ペットショップさんで私たちの提案によるデモンストレーションを2日間にわたりさせていただきました。

Tenten1.jpg

今回で2回目ですが、お店のショールームで子犬たちの性格やシグナルをライブで解説するというエキサイティングな試みです。
また主に16週齢までの脳を育てる社会化プログラムをご紹介したり、パピーのクリッカートレーニングを実演したりもしてきました。

ご覧くださったお客様には、できる限り役に立つ情報をご提供できるようにがんばりましたが、私たちにとっても、いろいろな子犬とじっくり向かい合え、とても勉強になるありがたいお仕事です。

つくづく子犬の柔軟性と学習能力はすごいと思ってしまいます。
まだ2回目ですが、学ぶことはたくさんありました。
たとえばガラスケースでの生態販売は子犬のストレスになるからよくないという考え方があります。私もそうだろうなと思っていました。
ところがレイ・コピンジャー博士から学んだ「動物が不安を感じるようになる時期」の前からガラスケースにいる子犬は、外からガラスをたたかれても気にしないのです。
中に入ってちょっと正面から近づこうとするだけで不安を見せていた子犬でさえ、ガラスの外を行き来する人間、ガラスをたたく音には何の不安も見せませんでした。

これは常識の盲点です。
びっくりしましたが、すぐに理解しました。「なるほど、クリティカルピリオドというのはこういう風に作用するんだな」
つまり生まれたての子犬は目にするものがすべて「生まれてはじめて」ですので、それをいちいち怖がっていては生きていけないわけです。で、生命の神秘ですが、そのころに見たものはみんな受け入れてしまうわけです。もちろん親の保護下という条件がなければ生き残れないでしょう。

そしてある程度の経験をつんだ時点で、そろそろ未知なる物には警戒を見せるようになります。これまた生き残るために必要な学習です。

ショップにいた子犬はガラスケースという環境を時期的にストレスなく受け入れ、そしてその後に外の環境や外部の人間に対して警戒を見せるようになる可能性がある、という事実を発見しました。びっくりです。

皆さんの中にも生体販売をするペットショップに反対の考えをお持ちの方もいらっしゃると思います。
私も最初はなんとなくそう思っていました。
しかしその後、ペットショップではなくブリーダーさんから直に子犬を買う人が増え、それに伴う悲劇をたくさん耳にするにつれ、問題なのはペットショップで生体販売することそのものではなく、その売り方、お店の姿勢などが大切なのだと思うようになりました。
これはブリーダーさんもしかりです。
よいブリーダーさんもたくさんいますが、そうでないところもあります。

むしろ車などを例に取れば、新車を工場から買うことはなく、車はカーディーラーから購入するのが常です。なぜディーラーがあるかといえば、工場と購入者の間の重要なインターフェースとなっているからです。
良いペットショップが自動車産業におけるカーディーラーのように、ブリーダーさんと飼い主の間で重要な役割を担うようになれば、実はそれがもっとも健全な形なのではないかと今では思っています。

そしてそこにはレイコピンジャー博士から学んだきわめて大切なこと、16週齢までに脳の8割が出来上がってしまう子犬の社会化(&知育)、というプログラムにもっともふさわしいフィールドがペットショップたりえるという事実があったのです。

そのためにはショップの環境整備や、スタッフの猛烈な学習が必要でしょう。
それに買いに来る消費者も学ばなくてはなりません。

これらのことが実現できれば、まさに未来に向けたモデルケースにすらなると思います。

幸いなことにTenTenさんは私たちの提案にとても興味を持ってくださり、そしてさまざまな試みを積極的に受け入れてくださいました。
これからどんな展開になっていくのか、責任は重大ですが、とてもわくわくします。


そしてオフの時間。
虹をバックに北海道の原野で、連れて行った愛犬たちの記念撮影を行いました。

Tenten2.jpg
この辺のことについては、また改めて。

映画いぬばか進行中

スタッフや協力してくださった皆さん共々、いろいろな意味ですごくやりがいがあり、しかしとても厳しい仕事だった映画いぬばかは、順調に編集が進んでいるようで、ネット上にも情報が徐々に出始めました。
オフィシャルサイト(映画いぬばか公式オフィシャルサイト)もいつの間にか更新されていましたが、まだ内容は無いよう・・・・・で。でもキャストは公開されました。

そして撮影中の写真も掲載され始めました(Walkerplus)。
犬を担当した私たちへの取材もこれからぼちぼちあるようです。

今話題の犬映画といえば「HACHI 約束の犬」ですが、同ニュースにリチャード・ギアの興味深いコメントが載っています。(Walkerplus
「ドッグトレーナーのギャラが自分より高かった」というところはぜひPさんに見ていただきたい(笑)ですが、ここで大事なのは犬の扱い方、そして理解ある撮影方法です。

映画のプロモーションでも盛んにPRしていましたが、宣伝通りりだとすれば、「HACHI 約束の犬」はおそらく出演犬のトレーニングでもっとも進歩的な考え方が導入されている映画だと思います。

それはAHA(アメリカ動物愛護協会)の定める「撮影動物への対処基準」をとても大切にしているからです。

私たちもD.I.N.G.O.設立以来このAHAの基準を尊重したタレント犬トレーニングを広めようと活動してきましたが、なかなか日本の撮影業界には変化が現れませんでした。

しかし常盤貴子さんや柴咲コウさんなど、有名なタレントさんが所属するスターダストプロモーションの関連事業であるスタードッグスクール(スタードッグスクール)のプログラム制作からクラス運営までをD.I.N.G.O.でお手伝いさせていただくようになったことを皮切りに、徐々に私たちが係る撮影業務でも制作サイドのご理解を得られるようになってきました。

そして映画いぬばかです。

プロデューサー、監督から、出演されているキャストの方々、そして制作チームの皆さんまで、完全に私たちのポリシーを理解した上で仕事を任せていただきました。

生体販売するペットショップが舞台という、内容によっては眉をひそめられそうな舞台設定にもかかわらず、進歩的なレスキュー活動家エリザベス・オリバーさん(ARK代表)が出演犬に関して私たちを信じて協力してくださったのも、「いぬばか」原作者のこだわりに加えて、映画制作スタッフのAHA基準に準じたD.I.N.G.O.のポリシーに対する理解と賛同があればこそでした。

この意義は測り知れません。
いろいろと良い影響を社会に与えられる可能性にわくわくします。
ボランティア協力してくださった飼い主さんの想いもそこにあるはずです。

AHA基準に準じた人道的なトレーニングメソッドや撮影現場での犬たちのケアに関しては、タイトなスケジュールの中でも「HACHI 約束の犬」に負けないくらい、世界トップクラスの環境を提供できたと思います。

そして、この映画は、おそらく世界で初めてストーリーの中でK-9ミュージカルフリースタイル(ドッグダンス)が扱われている作品です。

委員の東まゆみさんを筆頭にK-9ミュージカルフリースタイルのクラブ(PAWFECT)が全面協力した成果も早く見てみたいものです。

猫にTタッチ

デビー・ポッツの「猫のためのテリントンTタッチ」DVDが完成しました。

TtouchDVD2.jpg


Tタッチは30年以上前にリンダ・テリントン・ジョーンズが始めたもので、その後、行動問題を改善したり、健康促進や猫との関係作りなどのために用いられてきた、マッサージとは異なる手法です。

私も動物とのコミュニケーションやリラクゼーションにまつわるいろいろなことを体験しましたが、なかでもこのTタッチはその効果だけではなく、理論的に納得のいくものとして重要視しています。

また、もう10年来のお付き合いになるデビー・ポッツの持つ独特の雰囲気、いるだけで周りの人や動物がリラックスしてしまう、その雰囲気にも魅せられています。

TtouchDVD1.jpg

このDVDもTタッチのハウツーDVDなのですが、同時に見ているだけで癒されるリラクゼーション映像としての効果もあるようで、すっかりくつろいでしまいます。

猫も犬も他の動物も基本的には同じですが、ちゃんとその動物へのタッチを通じて相互にコミュニケートできることがTタッチの素晴らしさではないでしょうか。



猫のためのテリントンTタッチ [DVD]猫のためのテリントンTタッチ [DVD]
(2009/08/28)
デビー・ポッツ

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テーマ :
ジャンル : ペット

プロフィール

のいぱぱ

Author:のいぱぱ
やっぱりサモエドが大好きです。
抜け毛がものすごくても、頑固でマイペースでも・・・。
運命の出会いで一緒に暮らすことになったルフトと、最新の科学的な理論をバックボーンに信頼関係を楽しく築いて行きたいと思います。

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