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あらら?本当のクリッカーの使い方?

YouTubeを見ていたら「本当のクリッカーの使い方」というタイトルに目が行きました。

常日頃、クリッカートレーニングの真実を探求している私としては見逃せないタイトルです。

で、さっそく見てみたら・・・・・・・



そこに映っているのはなんとわが愛犬のルフト!

そしてクリッカーを鳴らしているのはえぢまま。

で、解説しているのは私でした。

これはおそらく名古屋で開催したクリッカークリニックだと思いますが、知らない間に公開されていてちょっとびっくりです。



ご紹介いただけるのはありがたいのですが、断片的な情報というのはどうしても間違った模倣をされがちです。
情報を正しくお伝えするために「EZクリッカー」というDVDも販売しています。

でもできればちゃんとフェイス トゥー フェイスで学んでいただければ一番嬉しいです。
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Three Amigos - 3頭の仲間たち

以前下見で訪れた、とあるプライベートビーチでルフトとえぢ、もねが遊んでいる様子をYouTubeにUPしました。

こういった場所では本当に楽しく遊ぶ3頭ですが、遊び方は時に非常に激しく、ちょっと見には獰猛な感じさえ受けると思います。
こういった行動では、特に犬たちの目を見ていただきたいのですが、実にやさしい、幸せそうな眼をしています。

そもそも遊びとは何でしょう?

基本的には大人になるためのリハーサルが遊びの原点です。
そしてそういったプログラムにはドーパミンが出る、つまり楽しいわけです。

ではなんで10歳になっても犬は遊ぶんでしょう?

犬の脳の成長はオオカミと比べると、およそ4カ月齢程度で止まってしまうんだそうです。

それは一面からみると、いつまでも大人にならない動物である、ということが言えると思います。

ではなぜ大人にならないんでしょう?

それは人間がそう望んだからです。

1万5千年前に人と暮らすことを自ら選んだイヌ属は、種の生き残りをかけてヒトに気に入られるよう自分のデザインすら変えてしまった歴史があります。

当然性格も子犬のままでいて欲しいと願う人間に合わせて、その進化の過程でおとなになることをやめてしまった、言い換えればおとなになる必要がないと判断した、というのは想像に難くありません。

そんなわけで多くの犬は生涯遊ぶことをやめないのです。

ただ えぢ、もねも遊ぶことが減ってきてはいます。
こんなに気持ちのよい天気で、広々した場所、飼い主も一緒という条件がそろうと映像のようにはじけるわけです。

ぶっちゃけ、飼い主冥利に尽きる一瞬ですね。

パートナードッグプロジェクト

すでに5年目に入っているパートナードッグプロジェクトは、法務省から直々のご依頼でスタートした少年院におけるドッグトレーニングのカリキュラムです。

これは複数の施設で試験的に行われているのですが、今日はそのうちの一つに久しぶりにルフトもお手伝いで参加してきました。

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このパートナードッグプログラムについては詳細をお伝えできませんが、参加したルフトは終始ご機嫌で、トレーニングを楽しんでいました。
そしてそこにはルフトが幼いころから知っているアイツがいます。
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そう、月からの使者(?)ルナです。
お正月はいつもルフトと一緒だったルナ。そしてパピーのころは先代のノイを父親代わりに一緒に育ったルナです。
もうすぐ5歳になるルナですが会うたびにいい子になっていて、本当にうれしいです。
そして今日はルフトとも上手に遊んでくれました。

犬との暮らしやトレーニングを通じて、あるいは犬同士のデリケートなコミュニケーションを観察して、子供たちに何かを感じ取ってもらえることを、関係するスタッフはみんな願っています。

願いがかないますように。

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横浜でやります

来る11月12日(木)午後1時から6時まで、急きょクリッカークリニックを開催することにしました。

クリッカーに興味ある方のご参加をお待ちしております。

プロでもアマでも歓迎です。

犬連れも見学も大歓迎です。

素朴な質問、難しい質問も大大歓迎です。

クリッカーで熱く燃えてみませんか?(笑)

日本で一番とんがった、クリッカーの理論、ご紹介しますっ!

クリッカークリニック

名古屋でClicker Clinic(クリッカークリニック)というワークショップを行ってきました。
これは、クリッカーについて正しい知識を持っていただくことを目的に、使ってみたけどうまくいかないという方、何となく壁に当たってしまっている方、そして導入を検討しているけど、いろいろな不安と疑問がある、という方のための企画したワークショップです。

何よりも韻を踏んでいるタイトルが気に入っています(自画自賛・笑)

そしてそれぞれのお悩みにこたえる形でクリッカーを説明できるので、とてもやりがいがあってついつい力を入れてしまいます。

最新のクリッカートレーニングは科学的な情報をもとにした近代的犬のトレーニングの集大成です。
全てがここに凝縮されています。

では私は毎日ずっとクリッカーで愛犬をトレーニングしているのかというと、それほどにはクリッカーを使いません。
必要なところだけちょこちょこっとクリッカーを用いる程度です。一つの目的に向けたトレーニングでも、クリッカーを使ったり使わなかったり、織り交ぜます。
そういう意味ではハイブリッドなトレーニングかもしれません。

ですがクリッカートレーニングの真実を知ることは極めて重要だと思っています。
クリッカーを究めればすべてが見えてくるからです。

感情と科学を切り分けるのに最も適しているのもクリッカートレーニングです。

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これからも全国各地でClicker Clinicを開催し、「知りたい方のためのお手伝い」をしていきたいと思います。
また呼んでいただければ駆けつけます。
ぜひ私たちと一緒にクリッカーを究めてくださいね!

どれだけ犬にわかりやすいコミュニケーションをとっているか

犬に話しかけるのはいいことです。
ずっと話しかけていると、犬には意味は分かりませんが、安心感が得られると思います。

でも、もしもそこに、時々犬へのキュー(指示)が入っているなら、それは犬にとって迷惑な話です。

雑談だけなのか重要なメッセージが含まれているのか・・・。

メッセージを伝えるのなら、それは相手にとって、もっともわかりやすいメッセージを人間側で心掛けるべきです。
おしゃべりの中にキューが入っていれば、犬はずっと緊張して9割方理解できない言葉を辛抱強く聴き続けるか、それとも中に入っているキューを拾うのはあきらめてしまうでしょう。

ところで犬の名前はどう使うべきでしょう?
犬には個体識別の信号とはなかなか理解できないと思います。
ただ単にその信号の後には自分にかかわる出来事が多いという学習でしょう。
だから名前の後にいいことが多ければ二次強化子的な意味合いになりますが、いやなことが続けば名前イコール警報になってしまいます。

で、名前をどう使うかなんですが、これはずばり「これからキューを出すぞ」という意味であるべきです。
アテンションをとる際に使う合図です。

通常それはアイコンタクトという形で要求することが多いと思いますが、できれば意識をこちらに向ける、という意味に集中したほうがいいと思います。
たとえばタレント犬や犬ぞりのトレーニングでは、名前を呼んだときに意識はこちらに向けてほしいけれども目を見て欲しいわけではないからです。日常生活でもお散歩中などは目は自分の進路に向けて安全を確保させるべきですね。

とはいってもアイコンタクトが欲しいときもあります。競技会やフリースタイルなどでハンドラーとの良い関係をアピールしたい時などです。
実際には信頼し合っていても犬同士は見つめ合いません。チラ見はしますがじっと見つめあうのは威嚇のときだけでしょう。
でもやっぱり見つめて欲しいという時には専用のキューがあると便利です。私は「ミテ」を使いますが、同時に「ツイテ」は横に付くだけ、「ヒール」はアイコンタクトを伴う、とちょっとずつ意識付けしています。

脱線しましたがそんなわけで、これからキューを出すよという時には名前を先に呼ぶことをルールにしましょう。
それだけで犬は分からない言葉の中からキューを探し出す余分なストレスから解放されます。
したがって名前を呼んだ後はわかりやすいキューだけを出し、そしてちゃんとフィードバックを返します。合っているかそうでないかのフィードバックです。


今、台湾からの留学生セナが来ています。
彼女はとても優秀で日本語もかなり理解します。でもしゃべるのは大変なので、日本語で質問された際にもできれば英語で答えたいそうです。
これ、本人には失礼な話だけれども、犬とのコミュニケーションにとても参考になるエピソードです。
犬は私たちのキューを理解できます。でも答えるのは行動によってか、ボディシグナル、あるいはヴォーカリぜーション、つまり吠えることです。

それからいろいろな人がセナに日本語で話しかけているのを聞いていると、中には上手にセナに理解しやすい単語と話し方を選んでいる人がいます。そういう人はきっと犬にもメッセージを伝えるのが上手だと思います。
私も英語の人たちに接するとき、非常に分かりやすい英語を話してくれる人とそうでない人がいて、これは思いやりという話ではなく、「相手に伝わるコミュニケーション」がうまい人とそうでない人の差なんだなぁと思うわけです。
テリーさんはその最たる方です。相手にわかる話し方と言葉を選べる方です。

英語をゆっくり話してください、というと単語をゆっくり発音できる人は上手。そうでない人は単語の発音は普通の速度で、間だけをたっぷりとります。

みなさん是非、犬にもわかりやすいキューやサインを出してあげてくださいね。

それから犬が間違えた行動をしたときについつい「○○じゃなくて」というような非定形の言葉を発してしまう人がいますが、非定形の言葉はおそらく犬には全く分からないでしょう。
むしろ「じゃなくて」は理解できないけど、その前の「○○」なら聞いたことがあるから、さらに間違えた行動を繰り返す可能性があると思います。

正しいフィードバックは、合っていたら「そう」とか「イイコ!」で、間違えていたら「チガウ」とか「アレ?」などです。

ちなみに「ダメ」とか「イケナイ」は、好ましくないとわかっている行動をあえて犬がした場合のメッセージです。それをしてはいけないという意味なので、恒常的なルールです。

一方「チガウ」とか「アレ?」は犬がうっかり間違えたときの、再確認を促すメッセージで、意味を理解した犬はすぐに行動をやり直すようになります。


どんなに愛犬がかわいくても、あるいはかわいいからこそ、私たちは愛犬にストレスフリーなコミュニケーションを提供してあげるべきだと思います。

やっぱり「犬通」(INUTSU)

10月28日(水)と11月4日(水)の2回にわたって、横浜で「犬通」を開催します。
4部構成で最新の科学をベースにした情報をお届けするプログラムの「犬通」では犬の起源と歴史、犬の出すシグナル、犬が学習する仕組み、そしてそれらの応用による最新クリッカートレーニングをギュッと凝縮して2日間でお伝えします。

犬通Tシャツ

資格は取れませんがT-シャツがもらえます。冬でもT-シャツ・・・(汗)
でも本当にお伝えしたいことを凝縮してあります。
まず理論を理解してもらって、それからハンドリング技術を磨いていただくのが上達への最短コースであると思うから、私たちは「犬通」というプログラムを作り上げました。
価格もぐっと抑えて、少しでも多くの方に聞いていただければと思っています。
(お話ししていても犬通は楽しいんです)
http://www.dingo.gr.jp/schedule/inutsu/index_inutsu.html

新しい学習は短時間で、反復練習は長時間で

犬のトレーニングを科学的に突き詰めていくと、いかにこれまでのトレーニングが「汗と根性と涙」に依存していたか思い知らされます。
ノイと競技会に出ていたころは、モチベーショナルトレーニングといってもかなり「汗と根性と涙」でした。

疲れて思考力のなくなったノイに強力なごほうびをちらつかせ、毎日3時間くらい練習していたと思います。
ずいぶん効率の悪いトレーニングをしていました。それだけノイにも負担をかけていました。

せっかくだからもっと効率のよい科学的なトレーニングを考えてみましょう。

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ではどんなトレーニングが科学的なのでしょうか?
もちろん一言では言いきれませんが、今日は脳の仕組みを踏まえた提案をさせていただきます。

まず新しい行動については、短時間集中で記憶のメカニズムを意識した教え方をします。
脳細胞は筋肉の6~7倍カロリーを消費し、犬はすぐに疲れてしまいますから、やる気があっても、体力があふれていても、新しいことを教えるには短時間集中であることがとても大事です。

この時のポイントは

1.失敗を経験させないこと
 記憶の中に成功のイメージしか残さないためです。

2.時間をタイマーでちゃんと管理すること
 人間は管理されないとつい長くやってしまうからです。
 せいぜい5分で休憩を入れましょう。
 休憩中に行動の記憶が整理されるように、しっかり休ませます。

3.一つの目安として失敗がなく3回連続してできるようになったら学習が始まっています
 ただし失敗が1回入ればそこから20回成功を続けないと失敗の記憶が打ち消せません。

4.もちろん行動の上にキューまで乗せた状態です
 最初は行動、そして連続して成功するようになったら割とすぐにキューを乗せます。

5.行動の般化はこの段階で行ってはいけません
 まず行動そのものを覚えるのが先決だからです。

6.報酬をしっかり与えます
 魅力のある報酬、特に食べ物を与えます。引き上げを考えてはいけません。ランダムなんてもってのほかです。

7.エピソード記憶を意識してください
 印象的な事柄とセットだと学習はとても効率的になります。

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さて、これで行動を覚えました。
これはどんな状態かというと、

・キューを聞いたらそれが何を意味するかを理解し行動に移す

という感じだと思います。
つまり言われたことを考えて正しく、かつ自分にメリットが発生する行動を実行している段階です。
これ、自動車教習所で習う「目で判断してからブレーキを踏み、実際に止まるまでの空走距離」で説明されているように、キューから実行までにかなりの時間を要します。
途中に思考回路が入っているからです。報酬への期待も伴います。

さて、そこからのトレーニングは、新しいことを教えるプログラムとは考え方が全く異なります。
一言でいえば思考回路をバイパスし、キューを聞いたら無意識に反応する、いわゆるマッスルメモリー(筋肉記憶)に教え込むプロセスになるのです。

反射の領域に行動を移行させます。
これは思考回路をショートカットするのでキューを聞いたら自動的に体が動いてしまう状態です。迷いも出にくくなります。キューから行動までの「空走時間」も大幅に短くなります。
報酬への期待は後回しになります。

その時のポイントは、

1.ズバリ、反復練習です
 環境を整え、失敗せずに繰り返し繰り返し行います。

2.一番落ち着いてできる慣れた場所で行います
 単に覚えたての行動を無意識の反射にしてしまうプロセスなので、余計な刺激が無いほどいいです。

3.行動の般化は考えません
 まずマッスルメモリーに入れてしまいます。般化はそれから。

4長く続けます
 頭を使うのではなく、体を使うプログラムなので、失敗をせずに少し長く続けます。

5.疲れていても、眠くても行います
 ただし成功し、それに見合うだけの報酬が無ければなりません。

6.特に大事なのは、行動に対して報酬を出さないこと
 報酬は行動にではなくキューに反応したことに出します。

7.報酬は食べ物以外が良い
 反復練習で意欲が低下しがちですが、できるだけ報酬は楽しく遊んであげることや、穏やかに撫でることなど、飼い主からの安心感をベースにします。

8.意欲を低下させずに反復練習する
 コツが必要です。食べモノに依存せずにいかに意欲を下げないで練習を続けられるか。
 もちろん嫌悪刺激がベースの強制的なものであってはなりません。

眠くても疲れていても、不安な状況でも大興奮のときでも、反射による行動はモーターパターン並みに確実性が増します。
そしてそれは食べ物ではなく、モーターパターンの内的報酬に次ぐ「絆(きずな)」という強力な報酬がベースになります。
食べ物が捕食本能ベースだとしたら、絆というのは危機回避本能がベースの「行動を強化する因子」であるわけです。

体が覚えてしまった行動。キューを聞いたら無意識に反応してしまう行動は、極端にいえば環境の般化が必要ありません。いつでもどこでも寝ていても起きていても、キューが耳に届いたら、体が反応してしまうからです。

ぜひ基本的な動き、いざというときに犬の命を守るキューはこのレベルまでトレーニングしましょう。

ただし、無意識になった行動の修正、ルール変更はきわめて難しくなります。

だから困った行動は、何よりも繰り返させないことが大事なんです。引っ張りでも無駄吠えでも、無意識になったらなかなか治せないから、意識してやっている間に食い止めることが最優先です。

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 注) 上記の提案はあくまでも私の考えによるものです。科学的な情報をベースに組み立てていますが、絶対に正しいという保証はありませんのであしからず。 

犬の幸せ

愛犬を失ったとき、多くの人が悲しみとともに自責の念にとらわれます。

あの時ああしていればよかったという後悔です。

私もノイを失ったとき猛烈に後悔しました。

いろいろなことを後悔しました。

完全に感情論です。

発作的な悲しみが襲ってきます。

ペットロスを最小限にできたのは犬を深く理解するための種々の科学的な情報、そして何より科学的な目で犬という種を見ることでした。

そんな目で考えると犬の幸せってなんでしょう?

それは一番大きなテーマだと思います。

でもここで人間の感情論を出してはだめです。

犬の幸せは犬の目線で、しかも科学的に考えなければ。

無骨なようですが、犬が人と暮らすことを選んだ昔にさかのぼり、犬という種が繁栄と安定を求めて人と暮らすようになったという事実を忘れてはならないと思います。

そして他の犬の暮らしと比較することはないという事実。


メキシコのビレッジドッグを観察するとせいぜい2歳までの寿命だとか。

世界の犬を見れば、その8割が飼い主のいない犬だそうです。

ではそういったマジョリティを占める犬たちは自分たちを不幸だと考えるでしょうか?


幸せかどうか?

その答えは簡単に出せないかもしれません。

でも、不幸だったかどうか?と問われれば、自信を持って答えられます。

私の愛犬もあなたの愛犬も絶対に不幸ではなかった。

なぜなら、私達と暮らすことが犬たちにとって何よりの望みなのだから。

DOVE逝く

源ちゃんの訃報を伝えた仲間から、何とDOVEちゃんの訃報を伝えられた。
ノイとともに頑張ってきた仲間の一頭である。

初代タレント犬キャンプ参加者で、インストラクターになった頑張る飼い主の元、深い絆を築いていた。
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実は先日行われた映画の撮影において、最も素晴らしい演技をした犬である。
ただ動かないだけの地味な役割かもしれないが、最も感動的なシーンを一発OKでDOVEは演じた。
その場にいた私は全身がしびれるような感動を味わった。涙が出そうだった。
一般の方には分かりづらいかもしれないけど、ものすごい演技だった。
私とルフトでは到底まねができない。
仕事を依頼された後に相当練習したと聞いた。
飼い主も素晴らしいプロフェッショナルだと思った。

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どれだけすごい演技かはぜひ映画で見てほしいと思う。
そしてタレント犬を目指す方には、ぜひDOVEと飼い主の姿を見習っていただきたい。
私も見習わなければ。

100%飼い主への信頼でストレスもなく、見事に演じきったDOVE・・・。
撮影のときは全然元気だったのに、寿命が尽きたかのように星になっていった。
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完璧な演技。

それは担架で病院に運び込まれ、やがて息を引き取ってしまう急患の役割。
泣きじゃくる飼い主の抱擁にも微動だにしない。尻尾も動かさない。
本当に死んじゃったのかと思うほどだった。
でもOKと言われたら大喜びで飼い主の元に駆けつけた。

これは現実ではなく、あくまでも演技の世界だったのに・・・。
上映前に逝ったことが悔やまれる。
でも二人にとっては最高の思い出。

もはや映画は私にとって涙なくしては見られないものになってしまった・・・・。

源ちゃん逝く

先代のノイと苦楽を共にしたコーギーの源ちゃんが亡くなりました。
一緒に優良家庭犬試験にチャレンジし、JKCの訓練競技会やBHにも挑みました。
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ノイと仲良しだった犬がまた一頭虹の橋を渡りました。

ペットフェアのようなイベントでも仲良くデモ犬をしてくれました。
ノイも源ちゃんも、あの頃は飼い主が一生懸命で、毎日毎日、朝から晩まで愛犬のことを考えていたから、本当に太い絆を作っていたと思います。
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知識の増えた現在の方がより犬の気持ちはわかりますが、あの頃にかけた情熱と真剣さはそういった知識や技術を越えた、まさに体当たりのコミュニケーションだったなぁと思います。
愛犬たちにはストレスもかけました。そしてそれを上回る喜びを共有しました。

源ちゃんも決してぬるま湯の生活ではなかったと思います。
いろいろな所に出かけていろいろなことにチャレンジする日々。
犬に解るのは飼い主が真剣だということだけ。
そしてうまくできると本当に喜んでくれる飼い主の笑顔。

ノイも源ちゃんも幸せだったと思います。
それは飼い主が犬を幸せにしてあげよう、なんて上っ面で考えていたわけではなく、本気で向かい合って、必死で対話していたと思うから。

源ちゃんのご冥福を心から祈ります。
そして天国でノイと再会してくれることを願います。

ケン・マッコート イン ジャパン

ケンと仕事の合間に訪れた場所などをご紹介します。
毎年来ているケンなのでアテンド担当のえぢまま(石綿)がアイデアをひねります。
今年は特に楽しいアテンドで同行する私もかなり楽しめました。

実は彼女は国際ガイドという、取得の困難な国家資格の保有者なのです。

まずはお約束の動物園。今回はズーラシアへの表敬訪問と、お初の富士サファリパークにお邪魔しました。
サファリパークではいろいろと印象的な状況に遭遇しましたが、写真の遊び好きで優しい象とスタッフの方のリレーションがとても素敵でずっと見入ってしまいました。
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これはおそらく犬のプレイバウに似たお誘いのポーズ。

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で良く分かっているお兄さんはこうやって水をかけて遊んであげます。象はホースを踏みつぶさないように気をつけながらも、ちょっとだけ引っ張って意地悪してみたり、胴体と鼻の間にお兄さんが入る位置に行って誘ってみたり、とにかくずっと遊びたがります。
すごく性格の良い、でも配慮深い象の人柄(?)がひしひしと伝わってきました。
素敵な関係でした。

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一方私どものルフトとモネもマリリンの許可をもらってソファの上ではしゃいでいます。結構ワイルドな遊びですが、問題行動カウンセラーの妻であり獣医師でもあるマリリンはとても喜んでいます。

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前回食べて大のお気に入りとなったお好み焼きをリクエストされたのでお連れしました。(と言っても実はおごってもらっちゃいましたが)
ケンもマリリンも満足したようです。で、私も大満足。

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アドリブのサプライズで甲賀の忍者屋敷に行きました。ここは現存する唯一の本物の忍者屋敷だそうです。
まずはお茶目な記念撮影・・・。

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そしてさまざまなからくりを堪能し、3階部分の屋根裏部屋まで登って忍者と記念撮影。
ここには何とハリソンフォードも訪れたようで、写真が飾られていました。
私たちは2回目の訪問ですが、忍者のお茶が美味しくてお勧めです。

研修中

台湾からの3人目の研修生、セナを迎え今月と来月はインストラクターを目指している方々のための研修月間が続いています。
お泊り研修が2名、通いの研修が2名いらっしゃって毎日熱心に勉強されています。
同じ志と目標を持った方々なので、会話もはずんでいるようです。
私もお話できるのが楽しいです。
この時期に合わせてワンデー(1日パスポート)や1ウィークの参加をされる方もいらして、Club Perroは活気にあふれています。

これからの時代を担う人たち。新しい犬との暮らしを提案していけるインストラクターがどんどん増えてくれるといいなぁと思います。

セナはルーという愛犬連れで来日しています。英語も日本語もある程度話せるので、みんなと打ち解けるのも早いようです。

私たちの理論やこだわりのコンセプトをちゃんと理解して、台湾で立派なインストラクターになることを願っています。

わかりやすい説明って・・・

犬のトレーニングに限らず、ベテランになるほど初心者に伝えることが難しくなる場合があります。

それは、「わからない」ということがわからないからです。
どこがわかりづらいか見えなくなってきます。

気をつけているつもりですが、私もその罠に陥っているようです。
わかる方にはマニアックな話をするのが好きですが、まったくの初心者に話をする時には、もっともっと気をつけなければいけないなぁと思いました。
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(本文と写真は無関係です)

特にクリッカーの説明をする時、もっともっとそもそものところからひも解いて、わかりやすいプレゼンテーションを心掛けたいと思います。
興味を持っていただければどんどん学習は進んでいくのでしょうが、その前段階の方々に対して・・・、

1.興味を持ってもらうこと
2.なるほど!と納得してもらうこと
3.自分でもすぐやってみたい、と思ってもらうこと

が大事だと思いました。

インストラクターたるものどんなに知識を蓄えても、それだけではひと様の役には立ちません。

大事なのは「話すこと」ではなくて「相手が理解すること」それにつきます。

何度も言ったのにわかってくれないと嘆くインストラクターは、己の無能さをアピールしているようなものです。
どんな質問も喜んで受け止められる雰囲気を醸し出していなければ、理解してくれているかどうかすら確認できません。

私も改めてそんな気持ちでプレゼンテーションを考えたいと思います。

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モーターパターンと学習

本日ケンを成田に送りました。
ホテルに泊まって明日帰国の予定ですが、おりしも大型の台風が来ているので、ちょっと心配です。

さて、今回の来日で学んだことの一つです。

「本能」という言葉は実は意外とあいまいで、科学者はあまり使わないようです。
で、良く用いられるのが「モーターパターン」という言葉なわけですが、これは生得的なものであり、それと学習によって動物は成り立っていると定義されているところまではわかりやすいですね。

問題はどこまでが生得的なもので、どこからが学習によるのか、という線引です。
諸説ありますし個体差も激しいでしょうから、犬とくくっても一概に言い切れるものではありません。

今回ケンから聞いた話の中で大事だなと感じた部分のひとつが、生得的なものはごくわずかである、ということ。
ほとんどが後からの学習によるものだという驚くべき事実です。

学習は生まれ落ちたときから自動的にはじまります。
自分をめぐる環境の中で自動的に進んでいきます。
そこに人間がいれば人間がらみで、いなければいないなりの学習が進むわけです。
だから意図的に上手に環境の中に自分を置けば、それだけで犬の学習は進むわけです。

生得的なもの、つまりモーターパターンが影響するのはごくわずかであるというのは、たとえて言えば雪山の上から決まった方向に小石を転がせば、望んだ場所に大きな雪玉が作れるようなもので、その最初の小石を決まった方向に転がす部分だけがモーターパターンの役割である場合が多いということです。後は自動的にどんどん大きな雪玉ができていくということですね。

思っている以上に、あらゆる領域で、学習による行動が形作られていきます。
その学習とはすなわち4つの法則に基づいたものです。

考えてみれば私たち人間が直接犬に教える部分というのはあまりないのではないでしょうか。
そうではなくて犬が学んでいる、その一部分に環境の一端として人間が居るということがほとんどだと思います。
何かを教えてあげるのではなく、正しく学んでもらうための環境を用意する。それが私たちのできること、そしてやるべきことなのだと思います。

そうなるとますますパピーのプログラムの重要さが浮き彫りにされます。

本当に犬をめぐる科学はいちぢるしく進歩していますね。


食べる、ということについて

捕食のモーターパターン、それはすなわち狩りにつながる行動。
アドレナリンが分泌され、犬が興奮するプログラム。
しかし食べるという行為そのものは冷静になる行動。

ケンに言われてなるほどと思いました。

それまで興奮するイヌが複数いる環境で食べ物を使うのはリスキーだと思っていましたので、そんなケースでもこれまでとまったく違うプログラムの可能性が出てきました。

ただ注意しなければならないことがあります。

それは犬が「どうすれば食べ物を得られるのだろう」と考える余地があってはならないこと。
言い変えれば、オペラント学習が伴えば、それはアドレナリンの分泌につながるということにほかなりません。

できる限りレスポンデント条件付けに近づけることが、特定の環境で冷静でいることを食べ物によって教える際に大事であることが浮き彫りになってきます。

脳内の化学物質を、その仕組みを理解することで上手にコントロールする。それは体内生成される薬を外部からコントロールして投与しているかのよう。

つまりハンドラーは薬剤師でもあるわけです。

極めて高度な、でも極めて効果的な犬自身の学習の促進。それを環境のセットアップによってヒトがコントロールする。目的は犬のストレスの低減。

まだまだ発展途上の事柄ですが、実にすばらしいことです。
科学が犬の幸せに具体的に貢献できる、大事なアプローチだと思います。
プロフィール

のいぱぱ

Author:のいぱぱ
やっぱりサモエドが大好きです。
抜け毛がものすごくても、頑固でマイペースでも・・・。
運命の出会いで一緒に暮らすことになったルフトと、最新の科学的な理論をバックボーンに信頼関係を楽しく築いて行きたいと思います。

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