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じゃまいかを掘り下げる

トレーニング関係の話が続いていて恐縮ですが、学習の理論は簡単だし、犬の知能を持ってすればいわゆる「しつけ」と呼ばれるようなハウスマナーなんて簡単に教えられるはずなのに、なんで多くの人が苦労するのか、少し掘り下げて考えてみたので、お付き合いくだされば幸いです。

「強化の歴史」というフレーズがあります。
どれだけ強化が繰り返されてきたかが重要だという意味なのですが、人はとかく、何かを覚えさせることばかりに気を取られて、何かを覚えさせないことがすっかり後回しになっているのではないでしょうか。
「強化の歴史」は、覚えてほしいことだけではなく、覚えてほしくないことにも当てはまるわけですから、「じゃまいか」が20回に1回以上の割合で起きている覚えてほしくないことは、きっちり定着してしまうことを私たちは心してかかるべきでしょう。

先日「じゃまいか」によって教えていることを覚えてくれない、つまり強化がうまくいかないと書きましたが、それは同時に、望んでいないことが強化されていることに他ならないと考えられるケースも存在するわけです。

これは「無駄吠え」や「崩れたヒールポジション」、「呼んでも来ない呼び戻し」、「いい加減なフセ」などで顕著に起きているはずです。
特に無駄吠えに関しては、絶対にそれを認めないという毅然とした態度で臨まないと、すぐに強化の歴史が積み重なり、フィックスドアクションパターンという、生得的なものの次に強力な無意識の行動となってしまうからです。
内的報酬も関係した行動の強化を食い止めるには、罰を用いる必要があります。感情ではなく科学で罰を適切に用いる必要があります。効果的な罰とは決して身体的な苦痛などではなく、負の弱化を中心としたものであるべきです。そして負の弱化にもノーリウォードマーカー、あるいはノーリウォードシグナルと呼ばれるブリッジが存在し、それを有効活用することで、毅然とした態度を実現することができると考えます。
ここで用いられる負の弱化では、捕食本能よりもむしろ危機回避本能に根ざした強化子を取り去るべきで、それはすべての資源を管理する者、つまり飼い主に他ならないということを明確にしておきたいと思います。
これがトレーニング中であれば、タイムアウトという概念にもつながっていくわけです。つまり無駄吠えであれば、吠えた時点ですべてのトレーニングを打ち切り、飼い主とのリレーションも断ち切るということにほかなりません。あるいはその時に犬が欲しているすべてのコミュニケーションや環境を取り去らなければなりません。
これは罰を与えるという考えではなく、望まれない行動に対して「強化の歴史」を作らないために強化子を与えないことが絶対に必要なのです。

科学的な手法の弱いところ、理論的に正しいトレーニングでいくら行動を教えても、ちっとも困った行動が消えない部分に対する答えが、これでようやく自分なりに見えてきました。
だから何年もしつけ教室に通っていていろんな事を教えても、確実性がなくて「何もしていない犬とどこが違うの?」という状態が起きてしまうんですね。

何かを覚えさせることより、何かを覚えさせないことがいかに大事か。そしてそのためには絶対に「じゃまいかの禁止」を徹底しなければいけない、ということをあれこれ考え続けたあげく、強く再確認した次第です。
もう少し整理して今後のカリキュラムにも反映させていきたいと思います。
また幅広い「じゃまいか」の実態も徐々に解明していきたいと思います。

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ふむふむ・・・

ここの所拍手だけで、熟読に努めて
おりますが、よく分かってきました。
やはりキーは負の弱化で、その負は
何をなくすのかって事ですね。
恋愛も結婚に至るとその危うさが
薄れて失敗する事があるのと同じですね(苦笑)。
シロともお互いに危うさを心の
どこかに意識しながらやってい
けるよう頑張ってみます。

れ・恋愛・・・

人も犬も結局は同じですものね。
信頼関係って最後は(危機回避を中心とした)本能の正の強化と負の弱化のルールですものね。その法則が一貫していれば信頼できる。していなければ信頼できない。そういうことだと思います。
そしてそれが絆と呼ばれるんだと思います。
法則が読めない相手は信頼しようがないですものね。
競技会まであと2週間、絆がまだまだ作れないで焦ってしまいますが・・・・。

こんにちわ

わかりやすいですねー、信頼関係を人間同士に当てはめると(笑)
すっかり勉強から遠のいてしまってますが、最近こちらを真剣に読ませて頂いてます。
ホームの犬たちはかなりじゃまいかの世界に陥っているような気がしますが、なんとか立て直さねば。

FESの犬たち

犬同士はとってもルールが厳しいから、それだけにお互いの信頼関係は作りやすいと思います。それh仲良くするということだけではなくて、ある一定の距離をお互いに保つということも含まれますね。
そしてそんなルールを人間にも当てはめるようになりがちで、それが人間社会ではちょっと困ったことにもなるのでしょうね。
でも犬は犬同士の方がずっと理解しあえるから、人間と対話するのはしんどいではず。後回しになりがちです。
とにかく資源の管理、それに尽きるのかもしれません。
がんばって!
プロフィール

のいぱぱ

Author:のいぱぱ
やっぱりサモエドが大好きです。
抜け毛がものすごくても、頑固でマイペースでも・・・。
運命の出会いで一緒に暮らすことになったルフトと、最新の科学的な理論をバックボーンに信頼関係を楽しく築いて行きたいと思います。

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