チャージング不要論
クリッカートレーニングはチャージングから始まる。
それがこれまでの常識でした。
クリッカートレーニングそのものはオペラントコンディショニング、しかしそれを成り立たせるにはクラシカルコンディショニングであるチャージングが必要。そういうお約束でした。
ところがごく最近、チャージング不要論が出始めています。
またまたこれまでの常識を覆す説です。
しかし・・・・。この説には一理ある、と私は思います。
よくチャージングで大切なこととして、繰り返し同じ行動、たとえばアイコンタクトしているときにクリックしないこと、そうでないとアイコンタクトを強化してしまうから。というお約束があります。
たしかにおすわりやアイコンタクトなどは、ちょっとハンドラーがもたついていると、犬が勝手にしてしまう典型的なデフォルト行動であり、そこで毎回クリックしていればこれはもうオペラントコンディショニングになることは必至です。
でもこれを逆に考えれば、もうクリック音が二次強化子として成立していることにほかなりません。オペラントコンディショニングとクラシカルコンディショニングが同時進行しているわけです。
だから改めてチャージングという儀式でクラシカルコンディショニングをする必要がないというのが冒頭のチャージング不要論のベースになっているのだと思います。
これはこれで、やはり一理あります。
では本当に不要なんでしょうか?
せっかく不要論が出たのだから、改めてチャージングの価値と存在意義を見直してみましょう。
私はチャージングには主に以下のような価値があると思います。
・全く初めての犬に対しては何よりも嫌子となり得る、音からくる不安要素を取り除くプロセスとなる
・慣れた犬とも、「本日の音」を定義づけられる
・意外と大切な「リズム」と「集中」を人犬共に作り出すことができる
・特定の行動に対する弁別刺激となることを防ぎ、ブリッジの般化を目指せる
こうして改めてチャージングを考え直すことにより、より有効な使い方が見えてくることが素晴らしいと思います。
では具体的にはどう使えば良いか。
私の提案は名付けて「バリアブルトレーニング」、可変的練習法です。
クリッカートレーニングの始まりはいつでも(毎日、毎回)まずチャージングから。しかし、犬を観察しながら、すぐにシェイピング、あるいはキャプチャリングに移行していく。時には10クリック後かもしれないし、2クリック後かもしれないし・・・。バリアブルに、シームレスに変化させていくことで般化を促進させながらも、最も効率の良い学習を促進させることができると思うのです。
以前書いた「オペラントかクラシカルかなんて関係ない」、ブリッジとしてのクリックを100%活用する考え方、そしてシェイピングばかりであった仕上げ方に、改めてキャプチャリングを導入することにより、さらに効率の良いトレーニング方法を生み出すことができるはずですが、チャージングに対する深い理解もまた真剣に見直さなくてはいけないテーマなんですね。
それがこれまでの常識でした。
クリッカートレーニングそのものはオペラントコンディショニング、しかしそれを成り立たせるにはクラシカルコンディショニングであるチャージングが必要。そういうお約束でした。
ところがごく最近、チャージング不要論が出始めています。
またまたこれまでの常識を覆す説です。
しかし・・・・。この説には一理ある、と私は思います。
よくチャージングで大切なこととして、繰り返し同じ行動、たとえばアイコンタクトしているときにクリックしないこと、そうでないとアイコンタクトを強化してしまうから。というお約束があります。
たしかにおすわりやアイコンタクトなどは、ちょっとハンドラーがもたついていると、犬が勝手にしてしまう典型的なデフォルト行動であり、そこで毎回クリックしていればこれはもうオペラントコンディショニングになることは必至です。
でもこれを逆に考えれば、もうクリック音が二次強化子として成立していることにほかなりません。オペラントコンディショニングとクラシカルコンディショニングが同時進行しているわけです。
だから改めてチャージングという儀式でクラシカルコンディショニングをする必要がないというのが冒頭のチャージング不要論のベースになっているのだと思います。
これはこれで、やはり一理あります。
では本当に不要なんでしょうか?
せっかく不要論が出たのだから、改めてチャージングの価値と存在意義を見直してみましょう。
私はチャージングには主に以下のような価値があると思います。
・全く初めての犬に対しては何よりも嫌子となり得る、音からくる不安要素を取り除くプロセスとなる
・慣れた犬とも、「本日の音」を定義づけられる
・意外と大切な「リズム」と「集中」を人犬共に作り出すことができる
・特定の行動に対する弁別刺激となることを防ぎ、ブリッジの般化を目指せる
こうして改めてチャージングを考え直すことにより、より有効な使い方が見えてくることが素晴らしいと思います。
では具体的にはどう使えば良いか。
私の提案は名付けて「バリアブルトレーニング」、可変的練習法です。
クリッカートレーニングの始まりはいつでも(毎日、毎回)まずチャージングから。しかし、犬を観察しながら、すぐにシェイピング、あるいはキャプチャリングに移行していく。時には10クリック後かもしれないし、2クリック後かもしれないし・・・。バリアブルに、シームレスに変化させていくことで般化を促進させながらも、最も効率の良い学習を促進させることができると思うのです。
以前書いた「オペラントかクラシカルかなんて関係ない」、ブリッジとしてのクリックを100%活用する考え方、そしてシェイピングばかりであった仕上げ方に、改めてキャプチャリングを導入することにより、さらに効率の良いトレーニング方法を生み出すことができるはずですが、チャージングに対する深い理解もまた真剣に見直さなくてはいけないテーマなんですね。
コメントの投稿
なるほど~
なんとなく見えたような気がしております。
ここの所クラスでは、チャージングにコンセプト
の要素を沢山持たすようお話しているのですが
それがなかなか色々な行動が出ないので
日ごろの生活の段階でキャプチャリングによる
行動の引き出しを作っておく事を薦めていました。
マイクロキャプチャリング、なんとなく
そういう事だったのかな~って見えたような
気がしています(笑)。
まだ気だけですが・・・(苦笑)
ここの所クラスでは、チャージングにコンセプト
の要素を沢山持たすようお話しているのですが
それがなかなか色々な行動が出ないので
日ごろの生活の段階でキャプチャリングによる
行動の引き出しを作っておく事を薦めていました。
マイクロキャプチャリング、なんとなく
そういう事だったのかな~って見えたような
気がしています(笑)。
まだ気だけですが・・・(苦笑)
ウルトラシロの父さん
慣れた犬はバーストするより、いろんな行動を自らしてキャプチャしてもらうのを待っていますね。
そして慣れていない犬はシェイピングが自然だけれども、そればっかりしていると発想が貧困になるというか、自己解決能力を高められないというか、やはりコンセプトトレーニングのような要素を取り入れていったほうが育つでしょうね。
そして慣れていない犬はシェイピングが自然だけれども、そればっかりしていると発想が貧困になるというか、自己解決能力を高められないというか、やはりコンセプトトレーニングのような要素を取り入れていったほうが育つでしょうね。