クリッカーはいつから使えるか

ルフトが離乳した直後から、クリッカーをちょっとずつ試しています。
クリッカートレーニングは捕食本能に基づいた古典的な条件付けを基本としているので、理論的には捕食動物すべてに通用するものです。したがって犬の場合でも生まれてから死ぬまで有効なはずですが、実際に7週齢前後のパピーに試すのは私も初めてでした。


チャージングと呼ばれる「カチッ」の後にご褒美、という条件付けをドライフードの食事を与えるときに一粒ずつ行いました。さてルフトは「カチッ」イコールご褒美という関連性を学習したでしょうか。


結論からいうと見事に覚えました。
「カチッ」というとハッとしてフードを探すようになりました。チャージングができたのです。反応はまだまだダルな感じですが、着実に考えている様子が見えます。


チャージングが完了したらクリックスティックを使って、ターゲットトレーニングをしてみます。スティックの先端に鼻を付けることをゴールに設定します。

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ボールとの関連性は理解していて、とりあえず飛びかかっているところ。
この場合はクリックしません。


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そして嬉しそうに噛みついているところ。
こうなる場合は噛みつく前に早め早めにクリックしていきます。


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そしてついにうまく鼻を付けられるようになりました。
鼻を付けたらクリック&ご褒美を繰り返し、この行動を定着させます。


反応時間は時々スローなものの、ルフトは着実に鼻を付ける行動を学習していきました。小犬の学習とは恐ろしいものです。
実用的にはこれでターゲットのボールを追いかける行動を利用して、様々な応用が可能です。イルカに空中ジャンプを教えるのと同じ原理です。


でも私の本当のねらいは別にあります。
この数日、ルフトの好奇心はとどまることを知らず、私は脳を育てるための新しい刺激を探すのに苦労してきました。
観察していて思うのは、小犬もこの時期は必死で新しい刺激を求めているということです。
一見無駄に思える遊びは体を作るための運動であり、狩りの練習であり、反射神経を鍛える練習なのでしょう。そして身体が運動と食料を求めるように、脳を鍛え、育てるために、小犬は刺激を必要としているのだと思います。
一般的に小犬を迎えた場合、これまではワクチンの問題と、トイレの失敗をおそれるあまり、7週齢前後だと屋外はもちろん、部屋の中でさえあまり自由にはさせませんでした。他犬や他人と会わせることも控えるようアドバイスされていたと思います。
ところが小犬はものすごく脳味噌の刺激を必要としています。そこで新しい刺激を与えられない場合、様々なものを破壊してみたり、飼い主への執拗な要求を甘噛みや飛びつき、要求吠えなどで行っていたわけです。「もっと知りたい!」「もっと勉強したい!」という状況です。ひどい場合無意味な同じ行動を繰り返すようになります。
あらゆる臭いをかがせること、いろいろな足裏感覚や段差などの足場、温度、湿度を体験させること、様々な音を聞かせて様々なものを見せる。他犬や他人に会わせる、風、水などにふれさせる・・・・etc
科学者の研究から、徐々にそういったことの重要性が語られ始めました。これは単なる「社会化」ではなく、脳を育てる成長過程そのものだからです。
そこでクリッカーの登場です。クリッカーは本来100%犬の自発性に任せたトレーニングの道具ですから、ものすごく犬が考えます。頭から煙が出そうなくらいです。実際脳細胞は筋肉細胞の7倍カロリーを消費するそうですから、それに伴い発熱もしますね。知恵熱とか・・・。
そこで私が考えたのは、幼い小犬に短時間のクリッカートレーニングをすることは、直接的に脳細胞を育てるのではないかということです。これは変形した狩りのカタチです。どうすれば獲物が得られるかは、動物がみんな真剣に考えることだから、そのために自ら体を鍛え、反射神経を磨き、そして頭を育てるわけですものね。オモチャや小犬同士で遊ぶのも同じですね。


クリッカートレーニングを少しするだけで、ルフトはその刺激に満足し、いらいらが減少するようです。寝る前にすれば熟睡間違えなし。英才教育をしたいわけではなく、こうすることでストレスのない成長期を過ごさせてあげられればなぁと思っています。

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のいぱぱ

Author:のいぱぱ
やっぱりサモエドが大好きです。
抜け毛がものすごくても、頑固でマイペースでも・・・。
運命の出会いで一緒に暮らすことになったルフトと、最新の科学的な理論をバックボーンに信頼関係を楽しく築いて行きたいと思います。

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