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ことば(ほめるってなぁに?)

犬にも「話せばわかる」と信じている方は意外に多いようです。

実際どうなんでしょう?
類人猿の研究でも、そして愛犬とかかわっていても、「ことば」を覚えることに関してはすごいなあといつも思います。

でもここで私たちが勘違いしてはいけない大事なことが、犬は単語を覚えるけど、文法は使えないという事実です。
そして単語は覚えるけど、意味で覚えているのではなく、何かと関連した信号として覚えるのだということです。
食器にフードが入れられる「ザラザラ~」という音は自分の食事を意味します。それと同じように「サンポ」は散歩を意味します。
犬にとっては言語ではなく信号として私たちの発する言葉を学習しているはずです。

しばしば「良くほめて!」とアドバイスするプロがいます。
ここにも言葉の落とし穴がありますね。
褒めるって具体的にはどんなアクションを犬に対してするのでしょう?

1.「イイコ」とか「ヨシヨシ」と声をかける
2.頭をなでる
3.食べ物やおもちゃを与える

そんな順番でしょうか。

さて、犬は「イイコ」という言葉の意味というかニュアンスは理解できないはずです。
ですから生まれてから人と関わったことのない犬や野生動物に、いきなり「イイコ」と言っても結果は明白です。

私たちの愛犬はこれまでに「イイコ」の言葉の後に何が起きたかという経験による学習で「イイコ」は良い結果の待っている信号だと理解しているはずです。

一方で人間のテンションは犬たちにも影響を与えますから、ハイテンションに「イイコ!」と言えば犬のテンションも上がると思います。だからといってさらにいい子にしようと思うわけではなく、たんにテンションが上がるだけですから、いい子で落ち着いていてほしい、なんて思った時には、穏やかに「イイコ」というべきでしょう。

一説によれば300~500くらいの単語は覚えると言われています。
そうなるとついうっかり「話せば通じる」気になってしまいますが、文章を理解しているのでなく、覚えた単語が羅列されていると解釈するようにしないと、科学と感情が入り交ざって犬に要らぬストレスを与えてしまうでしょう。

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のいぱぱ

Author:のいぱぱ
やっぱりサモエドが大好きです。
抜け毛がものすごくても、頑固でマイペースでも・・・。
運命の出会いで一緒に暮らすことになったルフトと、最新の科学的な理論をバックボーンに信頼関係を楽しく築いて行きたいと思います。

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