モーターパターンと学習

本日ケンを成田に送りました。
ホテルに泊まって明日帰国の予定ですが、おりしも大型の台風が来ているので、ちょっと心配です。

さて、今回の来日で学んだことの一つです。

「本能」という言葉は実は意外とあいまいで、科学者はあまり使わないようです。
で、良く用いられるのが「モーターパターン」という言葉なわけですが、これは生得的なものであり、それと学習によって動物は成り立っていると定義されているところまではわかりやすいですね。

問題はどこまでが生得的なもので、どこからが学習によるのか、という線引です。
諸説ありますし個体差も激しいでしょうから、犬とくくっても一概に言い切れるものではありません。

今回ケンから聞いた話の中で大事だなと感じた部分のひとつが、生得的なものはごくわずかである、ということ。
ほとんどが後からの学習によるものだという驚くべき事実です。

学習は生まれ落ちたときから自動的にはじまります。
自分をめぐる環境の中で自動的に進んでいきます。
そこに人間がいれば人間がらみで、いなければいないなりの学習が進むわけです。
だから意図的に上手に環境の中に自分を置けば、それだけで犬の学習は進むわけです。

生得的なもの、つまりモーターパターンが影響するのはごくわずかであるというのは、たとえて言えば雪山の上から決まった方向に小石を転がせば、望んだ場所に大きな雪玉が作れるようなもので、その最初の小石を決まった方向に転がす部分だけがモーターパターンの役割である場合が多いということです。後は自動的にどんどん大きな雪玉ができていくということですね。

思っている以上に、あらゆる領域で、学習による行動が形作られていきます。
その学習とはすなわち4つの法則に基づいたものです。

考えてみれば私たち人間が直接犬に教える部分というのはあまりないのではないでしょうか。
そうではなくて犬が学んでいる、その一部分に環境の一端として人間が居るということがほとんどだと思います。
何かを教えてあげるのではなく、正しく学んでもらうための環境を用意する。それが私たちのできること、そしてやるべきことなのだと思います。

そうなるとますますパピーのプログラムの重要さが浮き彫りにされます。

本当に犬をめぐる科学はいちぢるしく進歩していますね。


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のいぱぱ

Author:のいぱぱ
やっぱりサモエドが大好きです。
抜け毛がものすごくても、頑固でマイペースでも・・・。
運命の出会いで一緒に暮らすことになったルフトと、最新の科学的な理論をバックボーンに信頼関係を楽しく築いて行きたいと思います。

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