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犬の幸せ、人の幸せ

 ごく最新の科学によると、イヌはおそらくオオカミとも共通の祖先から派生してきた種だ。

 その祖先の中に好奇心が旺盛で、何かに驚いてても逃げる距離が短く、そして再びチャレンジするまでの時間が短い個体が居たと想像される。

 それはすなわち現在求められている良い犬の資質とおんなじだ。

 好奇心は知能アップの栄養源。フロンティアスピリットやパイオニアスピリットもそれがベースだと思う。

 イヌ科の中でひときわ好奇心旺盛だった祖先たちは、徐々に人間との共生の道を歩み始めた。時はまさにネアンデルタール人が滅びクロマニョン人が繁栄し始めたころ。(そういえば私はドイツに住んでいたころにネアン・デル・タールに行ったことがあるのを、いま思い出した)

 イヌの祖先たちはクロマニョン人と共生を始めた。
 ネアンデルタール人ではなかったのがなぜかは分からないが、もしかしたらネアンデルタール人はイヌとの共生を拒んだのかもしれない。

 その結果かどうかは定かではないがネアンデルタール人は絶滅し、私たちの祖先であるクロマニョン人が繁栄した。(これをイヌのおかげという科学者もいる)

 なぜイヌはヒトと暮らすことを選んだのだろう。
 科学的にも伝説にもいろいろな説がある。私が好きなのはアメリカ原住民の言い伝え。

 ともあれ現代の犬たちは世界中に20億頭ともいわれる繁栄をしている。
 ヒトと暮らすことを選ばなかったオオカミはわずか40万頭・・・。

 動物はみな種を残していくことに全知全能を注ぐ。

 よく「良い飼い主とは」という議論があちこちで巻き起こるが、科学者の視点からイヌの繁栄を考えたら答えは一目瞭然だ。

 いわく、
 「去勢避妊せず、今すぐイヌを解き放つべきだ」
 とこうなる。

 人間が操作している純血種は科学的にみれば絶滅危惧種に近い存在だ。自由に交配できるオスが500頭いない群れは統計的に絶滅に向かうそうだから。
 イヌ属の繁栄だけを考えればシリアスブリーダーも何もない。

 幸せ、という言葉を使うべきではないが、種としてイヌ達が望んでいるのは間違いなく繁殖だ。しかも自由な雑交配。

091120.jpg

 ルフトが本当に楽しそうにモネと遊んでいる。

 ルフトは去勢したオス。モネは避妊したメス。
 交配することはあり得ない。

 遊びはモーターパターンに根差した(将来に備えた)学習。
 ドーパミンがたくさん出る勉強だ。
 実行のない練習。

 イヌはヒトと暮らすことを選んだ。
 それはおもに捕食のため。

 ヒトがイヌを守るというパターンは本来無かった。
 イヌは番犬としてヒトを守ってきた。だからそばにいることを許された。

 そうするとイヌの幸せとは、人から食べ物を得て自由に外を歩き回り交配すること、となる。

 それはちょうど地球上の8割がそうであるというビレッジドッグの暮らし。
 平均寿命はすごく短い。現代のメキシコのビレッジドッグで2歳くらいとか。

 自由に外を歩き回る暮らしなら、道路に飛び出す血筋はすぐに淘汰される。
 ヒトに攻撃性を見せる犬も生き残れない。

 これは「良い飼い主」という定義からはだいぶ外れている。
 でも科学的な視点を持つということは、そんな角度からもイヌを考えることに他ならない。
 そうでなければどんな価値観もヒトのエゴになってしまう。
 
 要するに私たちはヒトの幸せのために本来のイヌの幸せをゆがめているという事実を知っておかなければならない。
 目の前にある生命尊重と、大きな視点での種の保存は矛盾しているから、そんなことも踏まえてヒトとして愛すべきイヌ達との共生と、お互いの幸せを考えていかなければならないのだろう。

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ビレッジドッグ。。。バンコクで見かける犬達も、本当に人には穏やかで、賢くて。
あんなに車通りが激しい中、事故にも合わずにいられるんですね。
人通りの激しい中、歩道の隅に曝睡していたり。
涼しい風が通る、デパートの前や銀行の前にでろんと寝ていたり。
でも、誰も『しっし!』なんて追い払おうともしません。
しっかり共存共生してる。
タイ人のお屋敷で飼われている犬達の方が、人間に吠えたてたり。。。威嚇したり。
まさに、番犬の役目をしています。
本当に、犬の幸せってなんだろう?
考えてしまいますね。

ラナグーままさん

ほんとうに。
どのレベルの視点から犬の幸せを考えるかなんですね。

神の視点なら「去勢避妊なんてとんでもない」ことなんでしょう。

純血種なんていう考えも「なにをか言わんや」なんでしょう。

自然な純血種は創始者効果でのみ固定されるはずですから。

どこかで人間の都合を入れないと犬との暮らしは成り立たないんですね。

「種としてイヌ達が望んでいるのは間違いなく繁殖だ。しかも自由な雑交配。」

これって個々の犬が意識して望んでいるというよりDNAが望んでいると思っています。

野生動物でない家庭犬、作業犬は繁殖に使うエネルギーが不必要かつ人との深い関係作りに邪魔になるので不妊手術させますよね。

自然のままの犬たちは 異性を求めて脱走を企て、見かける同姓は排除したいし・・・
     
以前飼っていた犬で手術しないで、キューでコントロールできて他犬とのトラブルも管理できた大変気の強い犬が居ました。

その当時不妊手術の知識が私になかったのです
最高の家庭犬でした・・・が・・・乳がん、脂肪種、の手術を繰り返していました。

結局お金がかかり、何度も入院、手術と犬もつらい経験をして・・・

人と暮らす犬の中で家庭犬という分類は所詮人が作り出したバブル的なもので何万年という歴史を上からみたら、ほんの一時栄えた「種」ということでしょうか、

今生きている犬の幸せ?一緒に暮らす人が幸せであることが切り離すことの出来ない条件と思いますが・・・

ビレッジドッグが短命であること。手術しない犬が多くの病気にさらされて暮らすこと
自然であることのリスクも考えますね

シェルターでは2ヶ月で不妊手術します。
純血種が滅びて 野犬、不要犬が居なくなる将来には 残った犬に産めよ増やせよ・・・なんて時代が来るかも・・・です

グラままさん

物事を考えるときには、本当にいろいろな角度から見ることが大事ですね。
それで初めて、改めて原点に返り、自分と愛犬との関係や幸せを見なおすことができるのだと思います。
去勢、避妊もしかり。
みんながしているから、ではなく、深く考えた上で決めたいものですね。
プロフィール

のいぱぱ

Author:のいぱぱ
やっぱりサモエドが大好きです。
抜け毛がものすごくても、頑固でマイペースでも・・・。
運命の出会いで一緒に暮らすことになったルフトと、最新の科学的な理論をバックボーンに信頼関係を楽しく築いて行きたいと思います。

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