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クリッカーを使うとき、使わないとき

クリッカーの有用性について、ずっと語り続けてきました。
すでにクリッカーを知っているという方が多く、そしてそのほとんどの方が正しい理論に基づいた使い方をマスターせずに終わっているために、実にもったいないと思うからです。

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クリッカーが素晴らしいのは、それが極めて効果的であること。
すなわち何かを教えたい時に、
・犬に早く教えられる
・犬にわかりやすく伝えられる
という点にあります。

ではなぜ早く覚えるのか、といえば、そこに十分な動機(覚える理由)がわかりやすく存在するからです。
十分な動機は嫌悪刺激を伴わない二次強化子であるクリッカーで約束される報酬のため。
わかりやすいのは特に上級者で顕著な早打ちによるシャープな音で行動の瞬間を切り取れるためです。

これらのことは学習する犬にとって、クリッカーが最もストレスの少ない学び方であることを証明しています。

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ただしクリッカーは特にオペラントコンディショニングにおいて効果を発揮するということも忘れてはいけません。
レスポンデットコンディショニングにも上級者ならうまく活用できますが、時にはクリッカーを用いない方が、犬にとってわかりやすい学習であるケースがありますので、適切に使い分けることも重要です。

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私はダイナミックとスタティックという分け方をしていますが、動と静、その静においてはその状況下で報酬をダイレクトに得られる方が犬の学習が早いわけで、今教えているのがダイナミックなのかスタティックなのかを見極めて、クリッカーを使うか使わないかを決めることがとても大事です。

そして普通のハウスマナーではダイナミックなトレーニングはほとんど存在しない、ということもクリッカーの理論を学ぶと同時にちゃんと理解しておかなければならないことだと思います。

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のいぱぱ

Author:のいぱぱ
やっぱりサモエドが大好きです。
抜け毛がものすごくても、頑固でマイペースでも・・・。
運命の出会いで一緒に暮らすことになったルフトと、最新の科学的な理論をバックボーンに信頼関係を楽しく築いて行きたいと思います。

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