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距離と時間で関係作り

犬と信頼関係を築く時に一番大事なのは、距離と時間を適切に調整し続けることだと思います。
特に距離感は好意も敵意も表せます。迷いも肯定も否定も距離感で伝わります。喜びも不安も距離感に大きく影響されます。

相手の犬に近づくことがご褒美になることもあるし、警戒心を呼びさまし、嫌悪感を煽ることもあると思います。

そもそも動物同士が近づく場合には必ず理由があるわけで、それが繁殖本能ベースなのか、危機回避本能ベースなのか、それとも集団で狩をするような時に見られる捕食本能ベースのものなのか、犬によっても状況によっても様々でしょう。でも自分に対して犬が近づいて来ることの犬にとっての価値は正しく理解していなけばならないと思います。仮にはじめて会う犬だったら、絆でないことは確かですね。

私たちが特定の犬と信頼関係を築く時には、犬達は予想している以上に距離に敏感だということを念頭に上手に近づいていかなければならないと思います。途中で不安や迷いの様子を見せたら、それ以上近づくことで警戒心を呼び覚ましてしまうでしょう。

でも犬の気持ちに沿った近づき方ができれば、あるいは距離が保てれば、犬はその人を信頼しやすくなるでしょう。

近づくことはご褒美にも嫌悪刺激にもなる。一方で遠ざかることも嫌悪刺激にもご褒美にもなり得る。それを私たちはもっともっと理解していなければならないと思うんです。



同様に時間も信頼関係を築く為にとても大事なファクターだと思います。
犬のトレーニングでは、待つ、ことで解決する問題がたくさんあります。一方で待っていてはいけないというタイミングもあります。

犬の目を一瞬見るのとジッと見つめるのとでは意味が違いますね。
会ってすぐ来られると怖いけど、時間を置いてから近づいてくれれば受け入れられる心理状態というのもあります。

行動を褒めるなら間髪をいれずというタイミング。オスワリを練習中なら、何度もオスワリと言うより、一度言ったらただひたすら座るまで待つという時間の掛け方も、実は効果的な練習方法だったりします。



時間は距離と同じように犬にとって大きな意味を持っているのです。

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のいぱぱ

Author:のいぱぱ
やっぱりサモエドが大好きです。
抜け毛がものすごくても、頑固でマイペースでも・・・。
運命の出会いで一緒に暮らすことになったルフトと、最新の科学的な理論をバックボーンに信頼関係を楽しく築いて行きたいと思います。

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