アニマルトレーニングでぜひ参考にしたいもの
犬に限らず様々な動物をトレーニングする、特にプロ志向の方にぜひ知っていただきたい、素晴らしい情報の宝庫がいくつかあります。
これらは自分自身でもほんの片鱗しか理解していないものばかりなので、内容を具体的にお伝えすることはできないのですが、絶対に、間違いなく、とても有益なヒントが、ぎっしりと詰まっている、すばらしいものです。(力入ってます)
それぞれがそれぞれに、磨き抜かれてきた長い伝統を持ち、ストイックに追い詰めている達人がひしめいている世界です。
とかく専門分野の方々はその分野に没頭し、他の分野を見れなくなる、あるいは横のつながりや関連性を意識できなくなることが多いと思いますが、そこにコーディネーター的に、あるいはプロデューサー的につながりを見つけ、あらたなものを生み出していける時、本当に目からウロコのすばらしい世界が開けてくるものだと個人的には思っています。
D.I.N.G.O.のイベントには基本、常にテーマとそれを表すタイトルがあります。
漠然と、だれだれ先生の有りがたいお話、というのにはあまり興味がなく、むしろどんなテーマで何を掘り下げるのかにこそ意義があり、そのテーマづくりでほぼコンセプトメイキングは完成していると思うからです。
フィロソフィーがあって、コンセプトがしっかりしている、ということに元企画屋としてのこだわりがあります。表面だけの、あるいは流行に迎合するかのようなイベントは絶対にやりたくない、そう思っています。
素晴らしいマジシャンの聖寿さんと出会い、8年くらいぶりにトレーニングに活かすマジックのワークショップを開きました。

マジックで大事なのは観客の心理を上手くコントロールする事。心理誘導というわけですが、マジックの世界ではミスディレクションと呼ばれたりしているようです。
上手なマジシャンとは、すなわちこの部分がうまい人なのかもしれません。もちろん手先の技術や円滑さもですが、ミスディレクションが素晴らしいと実に気持ちよく騙されます。だまされるというか、もうこれは科学では説明できない(?)空想リアリティのエンターテイメントです。
ひねくれ者以外は、そこにいるすべての人が心理誘導されてしまいます。
翻って(ひるがえって)、私たちのようなアニマルトレーニングを極めたいと思っている人間にとって、動物のコントロールにも、行動面と心理面があります。
ルアーリングと呼ばれる行動の誘導。自発性を引き出すクリッカートレーニングなどによる行動のコントロール。
こういったことの研究は盛んですが、実は意外と心理面の誘導というジャンルはおろそかになっています。これはもともと犬の感情に配慮しない行動分析学などの科学的アプローチが中心となって今日の報酬をベースとした動機付けによるトレーニングが広まったせいかもしれません。
マジシャンの大切にしているミスディレクション、心理誘導は動物のコントロールにも有効なんではないか、そう思いついたのが10年近く前でしたが、一度実験的なイベントを開いただけで、その後悶々とこの可能性について考え続けていました。
マジシャンの聖寿さんに試してもらいました。犬はしっかり心理誘導されます。鳥もです。
ということは、おやつの出現と消失において、動物の予想できない現象を飼い主が起こせる、つまり動物目線でいえば、「うちのママは何もないところからおやつを出してくれる」というミラクルな尊敬を得ることができるということになります。
マジックのミスディレクションはある意味演技力。そして心理面の知識。これはそのまま良い飼い主の条件でもあります。
まだまだ研究中ではありますが、Magic in TrainingはD.I.N.G.O.の大切なメニューになっていくでしょう。
ショー自体も面白いし、何か習うのも面白いのですが、本当に価値があるのは、プロマジシャンの見事なミスディレクションテクニック。これをじっくり観察し、ご自分と動物とのコミュニケーションに導入していって欲しい、と切に願っています。
ちなみに心理面の誘導はマジックのノウハウですが、行動/ハンドリング面は何がお勧めかというと、ずばり太極拳だと思っています。戦いではなくもはや健康維持のための体操のようなニュアンスを感じられる方も多いと思いますが、太極拳の動きにはすべて意味があり、そしてその意味の背景にある人本来の行動パターンが実に動物の行動パターンとも似ているからです。
太極拳の考えがどこに活かせるかと言えば、ずばりハンドリングです。立ち方から身のこなし、リードさばきにまで参考になることが多いと思います。Tタッチのデビー・ポッツは、彼女のグランドワークで素晴らしいハンドリングを披露してくれますが、その彼女も太極拳にインスパイアされていると言えば、ご理解いただけるのではないでしょうか。

いつかTAI CHI in Animal Trainingというタイトルのワークショップを老師のご協力のもとに実現したいと思います。
以前からD.I.N.G.O.ではクリッカートレーニングを独自に昇華させるアプローチとして、武士道をリスペクトし、精神面から技術面まで出来る限り参考にさせていただいています。相手への気持ちから間合い、立ち居振る舞い、すべてがクリッカートレーニングでもそのまま見習えるからです。
そういった信念を伝えたくて作ったのが、THE BAMBOO CLICKER [DVD]。


もうすっかり伝説となり、出演している末川INは武道の経験を活かしたクリッカースペシャリストとして大活躍中です。
アニマルトレーニングを学ぶには、やはりどこかで動物の根源にアプローチする他ジャンルの知識が必要だなぁと、つくづく感じます。

そうそう、恒例のルナお預かり中です。時々会える昔の仲間、みたいな安心感があるルナとの共同生活も楽しいんです。
これらは自分自身でもほんの片鱗しか理解していないものばかりなので、内容を具体的にお伝えすることはできないのですが、絶対に、間違いなく、とても有益なヒントが、ぎっしりと詰まっている、すばらしいものです。(力入ってます)
それぞれがそれぞれに、磨き抜かれてきた長い伝統を持ち、ストイックに追い詰めている達人がひしめいている世界です。
とかく専門分野の方々はその分野に没頭し、他の分野を見れなくなる、あるいは横のつながりや関連性を意識できなくなることが多いと思いますが、そこにコーディネーター的に、あるいはプロデューサー的につながりを見つけ、あらたなものを生み出していける時、本当に目からウロコのすばらしい世界が開けてくるものだと個人的には思っています。
D.I.N.G.O.のイベントには基本、常にテーマとそれを表すタイトルがあります。
漠然と、だれだれ先生の有りがたいお話、というのにはあまり興味がなく、むしろどんなテーマで何を掘り下げるのかにこそ意義があり、そのテーマづくりでほぼコンセプトメイキングは完成していると思うからです。
フィロソフィーがあって、コンセプトがしっかりしている、ということに元企画屋としてのこだわりがあります。表面だけの、あるいは流行に迎合するかのようなイベントは絶対にやりたくない、そう思っています。
素晴らしいマジシャンの聖寿さんと出会い、8年くらいぶりにトレーニングに活かすマジックのワークショップを開きました。

マジックで大事なのは観客の心理を上手くコントロールする事。心理誘導というわけですが、マジックの世界ではミスディレクションと呼ばれたりしているようです。
上手なマジシャンとは、すなわちこの部分がうまい人なのかもしれません。もちろん手先の技術や円滑さもですが、ミスディレクションが素晴らしいと実に気持ちよく騙されます。だまされるというか、もうこれは科学では説明できない(?)空想リアリティのエンターテイメントです。
ひねくれ者以外は、そこにいるすべての人が心理誘導されてしまいます。
翻って(ひるがえって)、私たちのようなアニマルトレーニングを極めたいと思っている人間にとって、動物のコントロールにも、行動面と心理面があります。
ルアーリングと呼ばれる行動の誘導。自発性を引き出すクリッカートレーニングなどによる行動のコントロール。
こういったことの研究は盛んですが、実は意外と心理面の誘導というジャンルはおろそかになっています。これはもともと犬の感情に配慮しない行動分析学などの科学的アプローチが中心となって今日の報酬をベースとした動機付けによるトレーニングが広まったせいかもしれません。
マジシャンの大切にしているミスディレクション、心理誘導は動物のコントロールにも有効なんではないか、そう思いついたのが10年近く前でしたが、一度実験的なイベントを開いただけで、その後悶々とこの可能性について考え続けていました。
マジシャンの聖寿さんに試してもらいました。犬はしっかり心理誘導されます。鳥もです。
ということは、おやつの出現と消失において、動物の予想できない現象を飼い主が起こせる、つまり動物目線でいえば、「うちのママは何もないところからおやつを出してくれる」というミラクルな尊敬を得ることができるということになります。
マジックのミスディレクションはある意味演技力。そして心理面の知識。これはそのまま良い飼い主の条件でもあります。
まだまだ研究中ではありますが、Magic in TrainingはD.I.N.G.O.の大切なメニューになっていくでしょう。
ショー自体も面白いし、何か習うのも面白いのですが、本当に価値があるのは、プロマジシャンの見事なミスディレクションテクニック。これをじっくり観察し、ご自分と動物とのコミュニケーションに導入していって欲しい、と切に願っています。
ちなみに心理面の誘導はマジックのノウハウですが、行動/ハンドリング面は何がお勧めかというと、ずばり太極拳だと思っています。戦いではなくもはや健康維持のための体操のようなニュアンスを感じられる方も多いと思いますが、太極拳の動きにはすべて意味があり、そしてその意味の背景にある人本来の行動パターンが実に動物の行動パターンとも似ているからです。
太極拳の考えがどこに活かせるかと言えば、ずばりハンドリングです。立ち方から身のこなし、リードさばきにまで参考になることが多いと思います。Tタッチのデビー・ポッツは、彼女のグランドワークで素晴らしいハンドリングを披露してくれますが、その彼女も太極拳にインスパイアされていると言えば、ご理解いただけるのではないでしょうか。

いつかTAI CHI in Animal Trainingというタイトルのワークショップを老師のご協力のもとに実現したいと思います。
以前からD.I.N.G.O.ではクリッカートレーニングを独自に昇華させるアプローチとして、武士道をリスペクトし、精神面から技術面まで出来る限り参考にさせていただいています。相手への気持ちから間合い、立ち居振る舞い、すべてがクリッカートレーニングでもそのまま見習えるからです。
そういった信念を伝えたくて作ったのが、THE BAMBOO CLICKER [DVD]。


もうすっかり伝説となり、出演している末川INは武道の経験を活かしたクリッカースペシャリストとして大活躍中です。
アニマルトレーニングを学ぶには、やはりどこかで動物の根源にアプローチする他ジャンルの知識が必要だなぁと、つくづく感じます。

そうそう、恒例のルナお預かり中です。時々会える昔の仲間、みたいな安心感があるルナとの共同生活も楽しいんです。
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No title
来年2月22日マジックとトレーニングを大々的にPRします。月曜日ですが、今から有給取ると言う方もいます。
ぐらまま
2月22日、楽しみですね。私の誕生日だから(?)盛大にやりましょう!
No title
222ですか! 日ごろ教室で犬の想定外を考えて。といいます。この8年前回のマジックトトレセミナーがあまりに楽しく役立つ情報なので集客頑張ります。犬の想定外とテーマに12月、ワークショップとゲームを絡めて上級者の犬を動かす過酷なイベント考えてください!