ルフト飛行機に乗る
2007年2月27日生まれのルフトを4月11日に連れて帰ることにしました。
生後44日目で、少し一般にいわれている時期より早めに連れて帰ります。
飛行場まで車で1時間余り、親犬ステラと兄弟全員が一緒に行ったのでさびしさを感じることなく、また事前に少しずつ車に慣らしておいてくださったので、移動も平気でした。
これも事前に慣らしておいてくださったクレートに自然に入り、いよいよ家族と離れ札幌から飛行機で1時間半ほどの旅をすることになりました。
予想されるストレスは、当然ながら飛行機内での騒音と振動、そして初めて独りぼっちになる不安です。そのストレスたるや相当なものでしょうが、ルフトは幸いにまだクリティカルピリオド(物事に対して怖いという感覚が育つ時期)を迎えていないので、ただ茫然と空の旅を体験するだけで収まるだろうと期待していました。
それでもストレスレベルが限界を超えては心のダメージを受けてしまうかもしれないと思うと心配でなりません。
羽田に着き、出てきたルフトはおとなしくしていました。でもこれは落ち着いているということではなく、やはり茫然自失という状態でしょう。若干よだれが出ていたのがそれを物語っています。
車に乗せ、走り出す前にそのまましばらく落ち着かせます。この時期の子犬は驚異的な回復力で平常心を取り戻しているようにみえます。最大の違和感は家族がいないことでしょうから、車内でも一人がずっとかまってあげて気を紛らわします。
空港から横浜までのドライブは、全く平気でした。本当に車には慣れています。早い時期に体験させていただいたことが良かったんでしょう。
夜横浜に着き、その晩はもう余分なストレスをかけないことに専念しました。サークルの中で居心地の良い環境を作り、スタッフの犬とも会わせず、私も触りすぎないように注意して、極力寝てもらうようにしました。
パピーにとって睡眠は素晴らしい回復剤で、スポンジのように吸収し続けている様々な体験を寝ることによって整理しているかのように見えます。筋肉の7倍もカロリーを消費する脳細胞が、こうして16週齢あたりまでに得た刺激で成長していくのだと思います。起きているときに得た刺激を寝ている間にしっかりと吸収し、脳の栄養となって育っていくのでしょう。