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学習するということ(実習編)

このブログだけではなく、いろいろなセミナーでも偉そうなことを言っている私ですが、「では自分の犬はどうなんだ!?」と言われてしまうと、ちょっと困ります。
でも今さら取り繕っても仕方がないし・・・


ではいろいろな角度から今のルフトを客観的にご紹介してみましょう。


まず、基本的に朝食(生食)以外のご飯(ドライ)は、時間の許す限り何らかの目的で使ってしまいます。トレーニングだったり、条件付けだったりです。
自然な発育を狙って、パピーフードはあまり与えず、良質なタンパク質とカルシゥムを意識した食事で育てましたが、量に関しても初めのうちはちょっと少な目の状態を維持しました。


その結果、普通の量を与えている現在でも、食に対する意欲はラブなみです。ドライフードだけでもずっと集中を取ることが出来ます。これは報酬ベースのモチベーショナルトレーニングをしていくには大変助かる部分です。


さて、トイレも覚えたし、ゴミ箱あさりや立入禁止区域への無断進入もほぼしなくなり(といってもやがてまたチャレンジしてくると思いますが)、ぼちぼち基本的な動きを教え始めています。


まずオスワリとフセはだいぶ良い感じです。ヴァーバルキュー(声符)だけで出来ます。フセからオスワリは怪しい感じです。(必要であればすぐに介入し修正しています)ちなみにオスワリは背筋を伸ばしたノイそっくりのオスワリです。もしかしたら最初から人間にぎりぎり近い位置で教えたからかも知れません。


20070816210211.jpg


やり始めたのはツケ(ヒールポジションのオスワリ)、ツイテ(ヒールポジションで歩く)、トッテコイ(レトリーブ)、マテなどですが、どれもまだまだな状態です。


失敗したのはオイデ、です。結構来るとごほうびをあげていたのですが、なぜか手の届かないところで止まるようになりました。(これはまずい!))
思い当たるのは、パピーの頃からフードを投げてうまく空中キャッチできるよう練習しすぎたこと。無条件に離れた位置で座っているルフトにフードを投げ続けていましたので、その距離感を覚えてしまったのかも知れません。(ちなみにこの空中キャッチ、教えておくと離れたマテなどの練習で、近寄らなくても報酬を与えられるのでとっても便利なんです。)
実は私、フォーマルな(正式な)呼び戻しには「コイ」を使うつもりなのですが、それはまだ全く教えていません。いわゆる正面停座というやつです。オイデという言葉は実用的にとてもよく使ってしまうので、どうしても崩れやすく、それを見越してコイは関係が出来てから教えるために取ってあるわけです。たぶんツケとツイテも同様の理由で、将来別の言葉で教え直すことになると思います。


それとリミテッドスリップカラーを首にかけようとすると、それを避けるようになっていました。首にかけてしまえばむしろ喜んでいるので、こちらの原因は全く不明・・・。普通お散歩にいけるのだから大好きになるはずの部分です。
理由は解らなかったのですが、とりあえず逆条件付けをして自分からカラーに首を通せるよう練習中です。


今のところ徹底的にフードを使っています。今は新しい行動を覚える時期だから、それぞれによい印象を付けるため、まったくフードの引き上げは考えていません。ただ誘導(餌で釣る状態)は最小限にとどめるよう気を遣っています。
たとえば誘導を多用すれば、今のレベルでもきれいなツケからアイコンタクトしながらのヒーリングで歩くことまで出来ます。おそらくスピンやターンも出来ると思います。でもやはり誘導では犬はなかなか学習しません。本当に根気のいる作業になってしまいます。


そこで出来る限りプロンプト(行動を誘発するヒント)は出さずに自分で考えてもらうのですが、まだまだ思いつかないときも多いようです。集中力も切れやすいです。それは小犬だから仕方ないのですが、それでも何とか教えたいことに関してはプロンプトを用います。でも今度はプロンプトの引き上げで苦労するわけです。プロンプトが引き上げられないでいると、いつの間にかそれがキューになってしまうので、結局ずっと手を動かしたり体をひねらないと、たとえばヒールポジションにも入れなくなるわけです。


以前記憶のメカニズムについてちょっと書きましたが、集中的に何度かプロンプトも用いながら行動を完成させ、すぐにプロンプトの引き上げをしていくと、その場では一見行動を覚えたような感じになります。でもこれはおそらく短期記憶に毛の生えたようなもの、つまり1分から数分程度の記憶領域にあるだけですから、そのままでは長期記憶に入ってくれません。
ひたすら練習を繰り返していれば、そしてその間に妥協さえしなければいつかは正しく覚えるわけですが、どうも効率が悪い気がします。


私の今の課題は、どうすれば教えたいことをスムーズに長期記憶に入れることが出来るのか、にあります。理屈では、印象的な事柄をセットにして提供する。適度な休みを入れる。睡眠時間を大事にする。そしてそれを繰り返す。ということになるのでしょう。
たぶんイメージとしては、まず短期記憶にとどめるためにプロンプトもうまく用いながら、早いリズムで完成の形を覚えさせる。そしてすぐに休む。また同じ練習をする。休む。といった感じでリズムとテンポを大事にしながら一日数回このサイクルを繰り返し、たっぷり寝かせて翌日も同じパターンを繰り返すというのを1週間やれば長期記憶に入るのではないでしょうか。


正しい形のツケなどは時々やっているのですが、どうも覚えが悪いようで、一つは「位置関係」というのは解りにくいのかなとも思いますが、もっと脳の仕組みを理解した上でのプログラムを組めれば良いのかなと感じています。


ノイの時ほどムキになってトレーニングもしていないし、変な野心もあまりありませんから、幸せでいてくれればそれで良いのだけど、やはり最低限のことは教えなければだし、それに費やせる時間も以前より極端に少ないので、効率的な教え方というのはとても重要になっています。

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「餌で釣る」

ノイパパさんのサモエドLUFT大研究のブログで、トリーツを使うときの意味分けの解説のような記事が載っていたのでご紹介。 学習するということ(実習編) トリーツには誘導と報酬の使い分けがあるのです。 トリーツを使わない主義の人に説明をするときにいつも(この後に

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なぞの・・

いつもながら、とっても勉強になります。
聞いたり読んだりしている時はなるほど~と思ったりするのですが少し経つとスグぐちゃぐちゃになってしまいます。
今もわからないことが、うまく説明できない溝に落ち込んでいます。
わからないことがわかったらぜひ教えてくださいね。
よろしくお願いします。

もやもやっとしてました

おはよう御座います。

プロンプトの引き上げが終わったあと、いつも完成と思ってしまって、次の日には元に戻っているという所に、もやもやっとしたものが有りました。その辺の所の理屈が分かったような気がします。
あとは反復練習も、古い武道式でついやってしまいがちで嫌がられる経験もありましたが、その辺も記憶を呼び起こすという作業と捉えることで、防げるような気も文中からしました。
日々挑戦ですので、ご指導よろしくお願いします!

自分のことになると・・・・

私もやっぱり自分のことになると迷うことが多いです。
たぶん大切なのはカタチを教えるプログラムと、それを記憶させるプロセスを分けて考えること。
さらにカタチを完成させることと、その般化プログラムも分けて考えることが大事な気がします。
具体的には新しいことを教えるのなら、完成するまで刺激の少ない慣れた環境で行うべきで、完成したことを他の場所でも出来るように、あるいはディストラクションの中でも出来るようにするプログラムはその後にするとスムーズに行くということです。
ついつい未完成なことをいろんな場所でやってしまいますが、これは犬にとってとても難しいですよね。
完成とはキュー付けまで済ませて、プロンプトもクリッカーも引き上げた状態だと思うんです。
それにしてもお二人はがんばっていますね。これからがとっても楽しみです。

おいでは・・・

タフィーはやり直さないとまったく駄目です・・・
来ません、逃げますっておいでを言って来た時代もあったけれど
今はまったく駄目。まぁ理由はやっちゃいけないおいでできた後に
嫌なことパターンが多かったような・・・更に追いかけっこに発展して
しまってるような・・・なのでコマンド変えて練習もやり直さないと。

タフィーのときよりまったく手をかけてないソフィーはご飯の執着心が
タフィー以上に無いのでトレーニングしにくそう。性格はタフィー以上に
良さそうだけど、どう育っていくかなぁ・・・

って、ソフィー?

ついに新しい子がきたのですね。知らなかった。また忙しくなりますね。
健康第一だけど、良い子になってくれるといいですね。

お久しぶりです。

興味深く読んでいます。LUFT君、大きくなりそうですか?

例えば、フォーマルでないコイ(日常的に必要だという意味)では、プロンプトを引き上げる必要があるかどうか、という点は、どうお考えになりますか?

第一次的な強化子としてのトリーツなどについては、日常的に「持っていない」こともあり得るので、なんとしても無しですませるようにする必要はあると思うのですが、プロンプト(種類にもよりますが)は、日常生活に必要なコマンド/行動の概念を教えるにあたって、引き上げられなくても問題ないのじゃないか、と思いました。

こんにちは

見ていただいてありがとうございます。
さてプロンプトですが、これは引き上げてこそプロンプトであり、そのまま使っていれば、すぐにキューに変わって行きます。
よく胸にこぶしを当てるオスワリのキューがありますが、あれが典型です。誘導でオスワリを教え、そのまま誘導の手を残してハンドシグナルにした例ですね。ヒールポジションに入れる際に教えたときのプロンプトが残りやすいのが首を横にひねる行動。そしてそれがそのままハンドラーの意図しないキューになってしまっているのが、いわゆるオーバーシャドーですね。

効率的にって・・・

ブログコメントではお久しぶりになります。

効率的な教え方という点については私も試行錯誤しています。
仕事等で愛犬と接する時間が限られている人の共通の悩みでは無いでしょうか。
どのような条件付けでこちらが望んでる事が完成するのか?
大きな悩みの種であり、また考える事が一つの楽しみになって来た様な気がします。
ある方法でうまく行っても違う状態を作り込んで行く過程でそれが全くうまく行かなかったり。。。
最近気が付いたのが犬の状態をいかに観察してタイミングを外さずにプロンプトをだしてやったり、キューを入れ込んで行く事の重要性です。
遅まきながら先日の「クリッカー2」の講習中で色々な事に気づかせていただきました。
ゆき以上に飼い主がお勉強の日々です。

楽しむこと

楽しむことが一番大切ですね。
知的好奇心は大事にしなくてはです。
こういったトレーニングの理論はまだ発展途上だから、あるところから先、世界中の誰にも習えなくて、結局自分で考えていくしかないんでしょうね。
それがまた楽しいのだけど。(笑)
プロフィール

のいぱぱ

Author:のいぱぱ
やっぱりサモエドが大好きです。
抜け毛がものすごくても、頑固でマイペースでも・・・。
運命の出会いで一緒に暮らすことになったルフトと、最新の科学的な理論をバックボーンに信頼関係を楽しく築いて行きたいと思います。

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